03年9月の日記             HOME

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29日 18日〜29日は掲示板を写す

快晴ですがあ風が少しあり、大阪も涼しくなっているね

大阪いろいろ探検とサポータ家居候実践・・建築家は渡職人(芸人)体験するよホヘ、
ついでに身近な街の菜園調査もしちゃう・・飛んでも建築家あほな旅かな・・

も、いよいよ終盤となってしまった。宮本さんから連絡がないので
宮本建築取材は断念しましょう。個人の住宅を取材するのはデリケートだから
オネガイするのも木が引ける。

改めて・・
南康裕さんと太田浩史さんのパークハクス・DUET取材できて
幸運だったなーと思います

夜は伊藤忠太展を見に出かける予定です

 28
財布も深夜バスの運賃を残すのみとなり・・今日は快晴でいい天気だよ
あちこちで歩けないのを幸いに・・じっと部屋に閉じこもっていた
近くの写真屋さんにスマートメディアを持っていき
撮りためたデーターをCDに焼きつけてもらう

65Mgいつぱい焼きつけて300円+17ラ枚数(1枚でもOK)
なので351円で写真三枚とCD一枚手に入る・・便利だ

西九条駅近くの中華料理屋さんで、myサポーター真由美のお年玉元手に
飲ましていただく。安いのです1500円飲み食いすると1200円という
ように2割引になっちゃう・・美味いし。大阪は値段も安いい
食い物は申し分無い


27日
 快晴
宮本さんの事務所からフォトコラ取材の許可連絡がないので
空いた時間で兵庫県西脇市にある渡辺豊和さん設計の西脇古窯陶芸館にでかけた
陶芸館のフォトコラを作りたいので、画像を撮り集めるために。

26日夜宮島照久さんが名古屋からやってきて幸家太郎さんとサポーター真由美と
西九条駅そばにある安い酒場で、環状線の電車の音をBGMを背にして呑み話す

モノに語らせようとする宮島さんとモノから作者を見てしまう私との違いに・・盛りあがる
幸家太郎さんは10月11日あたり一級の製図の試験なんだけど、遊びに来る・・偉いね
「大阪は掘りの多い街なので、運河に船を浮かべて「建築あそび」の会場にしよう」とアイディアが
どんどん出てきて、ぐいぐい呑みすぎて行ったね・・深夜まで。

宮島さんは西九条に泊まって帰ったので、ペンペンと彼女にいじめられたことでしょう(笑い)

そんなわけで二日酔い気味の頭を乗っけて西へ高速を走らせた、途中車が炎上してて
渋滞に巻き込まれたので2時ぐらいなってようやく陶芸館に着いた

陶芸館は西脇高校の正面玄関から沼を挟んで山すそに見える

10数年ぶりに中に入る・・横尾忠則さんは西脇市出身のスパースターです
横尾さんと同級生というか、幼なじみの加藤さんが陶芸館の館長さんです
陶芸の先生も兼ねていらっしゃいます。用務員もですね・・

「横尾君が帰ってくると遊びに来て「君のとこは雰囲気いいなー・・」と言って帰ります」
 と加藤さんは笑顔で語ってくれました。
横尾さんが口惜しがっているという話は数度渡辺さんから聞かされていましたが
私もそう思っていたので、加藤さんはその事にお墨付きを与えてくれたようなものです
横尾さんの所にはこの静かな豊かさは無いのですよね。ポスモダンな建築ですから。

以前尋ねたときは館内での陶芸教室は無かったように記憶しているのですが。
今日は陶芸教室が開かれています。若い人から退職されたような年配の方まで
5〜6人モクモクと作陶に打ちこんでいます
「そうだね10年前は無かったね」と加藤さん

宅地造成で発見、発掘保存が決まった 登り窯の跡を
優しく斜めにつみこむドームのてっぺんから ほのかに照らし出される鉄骨の構造体とさしこむ明りや
前方後円墓状の屋根の途中に切られた四角の天窓には
 青空の中を今日の雲が西から東へ流れて行きます

後円状の屋根の下は2階になっていて2階は展示室・1階が陶芸教室の会場です。
土間は叩きになっています。

陶芸教室の熱気と発掘された登り窯の静けさを供にフンワリと鉄板のテント状の屋根が
秋の空気を孕んだ陶芸館をいつそう豊かに思わせます

宅地開発にさしこまれたかのように 座りが悪く在るのがまた、可笑しく豊かです。

加藤さんは「横尾美術館へも行ってくださいなぁー・・」と笑っています。
「私はこれに会いに来たので行きません」と答えると優しく受けとめて微笑んでいました

26日は信楽にあるMIHO美術館に
サポーターのパパの車に便乗した見学したきました
パパは陶器をこしらえていました

通りがかりに菜園も調べました

信楽からの帰り道に
パパが設計した嵯峨野の奥にある萱葺き民家風の
女商売(サービス業)と話している(京都のひとが)
店を夜見てきました 詳しいことはまた

● 25日
朝方雨が降っていたので、菜園探検は中止してぼんやりするしかないかー
と思っていたが、雨が上がるようなことを聞いたので環状線の鶴橋駅まで出かける

阪神が優勝した熱が環状線の電車の中には残っている
阪神優勝と書いてある紙バックが破れないように、大切に
ビニールで包んでいる。紙バックの中にはブランドモノの高価なバックが無造作に
突っ込んである。あぁ・・そのなかから阪神優勝と書いてある色紙を取り出したぞー・・
オバハン二人は・・大阪そのもののように車内を居間に変えてガハガハ笑います

大阪にパブリックやフォーマルという言葉はあるのだろうか
なくてもいいけど、東京のように片がこらない振るまい、がとても面白い

鶴橋駅周辺は韓国系の店が多い。駅近くに市場があって
しなじなが通路へはみ出していて、気持ちがいい

鰹節専門の店の前をとおると削り節の臭いが漂っている
目にもフンワリしてる削りは、店店の元気な大阪弁を
吸収し成長するかのように暖かな色が育っている

それにしてもどしゃ降りだー・・
3時間ほど歩きまわると頭からつま先までずぶぬれと成る
グショグショした靴が重たい。
さてそろそろ・・・電車に乗ろう

●午後 ◎▼町1丁目の交差点内の花壇が菜園化していて
面白い、公道内の花壇が菜園として誰かが使っている
痛快である。
プチトマト・唐辛子の赤は交差点の車の勢いに負けていない
キュウリは元気がないね
・・・菜園交差点の出現に・・おぉ・・交差点グルグル・・

大阪ではもっとも高い位置にある岡を下り・・・
谷町六丁目というより「谷六」とみながいうあたりへ向かう
テクテク・・キョロキョロ・・

九条や鶴橋と比べるとやや落ちついている。パワーが無くなっている
そのぶん若者に合わせるかのようなオシャレに改装された民家はお店に
なっている。そのあたりが今の大阪の流行りなんだろう・・が面白くないね

カタログから抜け出したようなたたずまいで
、大阪しさであるステテコの町は・・パジャマ仕立ての空気は消えていくんだね





24日 此花区は どしゃ降りである
 菜園歩行 調査は 無理なようだ 今日は・・
 湊町の記事が朝日新聞の文化欄にのっている

どしゃ降りなのでmyサポータの棚にあった「キキ 裸の 回想」を読む
シュールな写真家 マン・レイのモデルです。目の大きい
大人の女性臭をプンプン振りまいています

マネの「草上のピクニック」という絵の中にご婦人も裸だったが
キキさんのピクニック写真も裸です。この場の裸は何を意味しているのやら・・

太田浩史さんが開催するピクニックのご婦人がたは裸ではないよ ◎24日夜
家成俊勝さんに会いました。彼は喘息もちで
薬をもて来てなくて お酒が飲めません
弁護士の道を捨てて建築家への道を歩みはじめて
数年がすぎたようです。湊町のイベントも手伝っていて
多方面に好青年ですよ

鉄筋工でバイトしたりして専門学校へ行き
現在は神戸周辺でインティリアの仕事を請け負って
数店作っています。

一晩で消えてしまう内装を数日続けるなど
かれの仕事も面白さ満点です。

大阪版 建築あそび についての要点などを伝えました
場所探しから始めます。
講師は松川昌平さんにしようと・・
松川さん大阪に登場してくださいませ


●東京版「建築あそび」は芝生の上で開催したい
アイディア色々沸くワクー・・

●23日●

九条や西九条周辺の菜園を歩きながら調べる
メモは石川さんの掲示板
http://cgi.din.or.jp/~hajimebs/cgi-bin/bbs2/index.html?
に書きました

大阪の街は大方 下町(普段着の街という意味)なんじゃないかと
歩いているとそんな言葉が浮かぶ

ステテコの街・ムームーの街・パジャマの町なんて言葉が浮かぶね
それはアーケード内に止めてある自転車や行き交う人 人が
のんびりした表情で、お風呂や寝室にでもいるように見える
街を歩いている感覚が消えて消えてしまうように感じるからです

遊郭もたくさんあるし、戦災や震災を経て残っている古い家並みなんかもあるし
私にとっては異次元の世界に迷いこんだような感覚がわいてしまいます
良い意味でね。しかし計画なんていうことばや設計なんて言葉は似合わないので

●私にとっての縁など生まれそうもない町だなーとも感じます
時折迷いこんで楽しむ街のような気がしてきました

夜呑んで食べて1300円でした。やっぱり食い物は美味くて安いね



22日
●10時20分 西九条駅に藤村龍至さんを迎えにいく
大阪神戸回りの建築探検をすることになっている

福岡へでかけていた名古屋の宮島照久さんを
新神戸駅で拾う・・

●有馬温泉そばの墓地を宮島さんの案内で
 大島さんの墓参りをする

●宮島さんが大阪時代に作った
☆☆神学校を見学する。
内部と外部が断絶してる「ポストモダン建築」
日本風味のミニマル建築で見所満載
アイロニーが笑いになってしまう所はタケチャンマンのいい点
体質が綺麗にでてて、見る価値あり
タケチャンが腕をふるえばふるうほどにおかしくなる
街の建築家も同じ悲哀を共有してるはず
残るは私のような旅と貧乏を常とするかしかないでしょうね

●アンドウさん小篠ハウスをみる
 藤村さんは地図お宅であり、お父さんの実家が神戸である
ことで、大阪の人より土地感が豊かです

●暗くなってしまい、宮島さんが押す
米田さんの愛宕山の建築を見逃す

●西9条に戻り呑む
いろいろ情報交換する・・留学はしないだろうと感じる
年収10マンの私はボーナス25マンの
宮島さんにおごっていただく。良い奴だね。



 21日・日記など

午前中ぐたぐたすごして
境市にmyサポータ父さんが設計された
住宅などを体験しする

千利休の生まれた魚屋さんの跡地を見る
雑草と井戸と看板があるだけで
 ここがお茶の作法の発祥の地なの・・と疑問におもうほど
の殺風景さである。宗家たちはガッポリゆたかなのだろうけどね

●蒸しそばというものをいただく
福島では蒸しそばは無いね。腰がなくてぺたぺたしてて
蕎麦饅頭のような味と歯ごたえたど思っていただければ
ワンにタレをいれて普通の蕎麦のように食べる
1斤2斤という注文のしかたで、店の方は中国からの留学生
で恐い親父が経営しているので席替えを頼んでも無視されちゃう

●加賀屋緑地にある加賀屋新田会所を見学する
 住之江区南加賀屋にあります 
最新の「大阪人」という雑誌の表紙になってます
雑誌の写真はよくないので見学すべきでしょう
 お役人様をもてなすための建築なので裏動線やお客様
の動きにを快適にさせるために細心の注意をしてある
 だから
配置と構成が面白い

建築的にはスキ屋建築です。コーナーの無柱がすごいです
薄い屋根と4メータほど飛んでるカンジ
もちろん茶室ありますが入れないので詳細はわかりませんが
いいらしです
サポーターパパさんは東大寺などの修繕に関わっていて
木造建築にとても強くて学生さんと何度も来てるようです
そう話してくれました

●もどりパパさんと飲む
趣味の品々を見せていただいたり、
道具特にカンナの使い手でもあり、カンナの刃をたくさん所持
されてえいるが、刃がねの色がただものじゃないーー・・
ことが刃の姿形からわかる

 20日 湊町の地下見学にいき
麒麟プラザでアホな哲学者のバカバ話を耐えて
遣り過ごして・・帰ろうと階段をおりたら宮本さんに

偶然出会いmy大阪サポータ真由美が紹介してくれた
が宮本さんは私をそうとう知っていた・・なんでやろう

会場で色んな方にあったが私のことを知っている人多し
驚いた・・東京より大阪で人気うなぎ昇りにしまっせ


19日千早赤坂村の山荘調査

建築あそびの会場にならないのでガックリしたうえに
夏kusa gaboubou desita

大阪芸大のそばなのにザンネンです
9月18日 掲示板より写す
昨夜7時40分に福島駅をでた高速バスは18日7時に難波のターミナルに着いた
バスにのるなり居間のような会話が続き、寝れば おおイビキとやかましい

五十嵐太郎さんに頂いた「戦争と建築」を読んでますと
バスの轟音と書いてある中身が協奏して迫力満点。真夜中のバスの中で恐さもたっぷり
おかげでおおかた読んでしまいました。ナイスな本です

四章のテロリズムと恐怖の空間はとくにいいです。個の監視が強化されそうな気配濃厚な昨今ですが・・ずべての人間がテロリスロ予備軍よばりされてるんだよね・・・さて建築はこの難問をいかに開いて新しい社会に貢献できるのか・・考え実践いたすことが大切だと思ったのです

忘却しないために・・リベスギント論も極めて分かります私のようなぼんくらにでも
ビルディングタイプの解剖学(王国舎)も切れ味が美しくて読みやすかったが今回も同様です

8時ごろmyさポーター真由美が迎えに来てくれて、西九条近くの彼女の家にいきました
早速朝飯と風呂を頂きまして、お父さんお母さんとワイワイ

近くの真由美事務所へ戻り今後の予定表を二人で作りましてす・・て。あそこもここもいきたいなー・・とやかましい。
がまずは自邸計画のための土地を測量と調査し、このあたりは海水面より70センチぐらい低い・・大阪湾に面して淀川など掘りもたくさんあります

菜園ないな・・きょろきょろ・・途中 色々あったがはしょる・・・

夜は事務所したのお母さん飲み屋でお父さんに焼酎一升キープしていただき
幸家太郎さんと久しぶりに飲む。戦争と建築を買うようにすすめる
一級建築士の学科の発表があったとか、子ができそうでおめでただとか、大島さんの墓参りに誘う・・



 9月17日 秋晴のいい天気です

my次男から大量の古着が送られてくる。体形が似てるので全て私が着ることになる、妻も半そでなど着てご満悦。

五十嵐太郎さんから「戦争と建築」晶文社版を送っていただく。ありがとうございました。高山建築学校でゲラをすこし見せていただいたり、1時間ほど同タイトルで講義を受けた。
 監視カメラや携帯などをチョイトチョイとつなげば監視型社会が強化されそうだし、イラク戦争のアメリカに都合のいいドンパチ実況もお茶の間の娯楽番組に組み込まれたり・何でも晒すぞ圧力と共に誰でもが監視される社会がやって来てる・・私とあなたは戦争状態なのよ・・・個人と監視社会が戦闘状態に入りつつあ時期にタイムリーな本です。国家は個人を守るのか?・・まだ読んでないんだけど・そんな感じがする・・

昨日の名古屋の運送会社押し入りガソリン播き爆破事件も昨夜7時のニュースでみました。爆発寸前から爆発後まで映像が流されていたけど、3人死んで40人怪我していた事件・・シーンなのに娯楽映画のようなニュアンスの映像だった。「他人様の不幸が一番ワクワクするんざーますよ!」というような悪しき欲望が顕わになりやがてお茶の間での娯楽番組になる。

密室で少量のガソリンを播くとあんな風になるんだ。これからこの凶器は方々で使われそうだ。恐いねー道歩いていてもガラスの破片が飛んでくるし。繁華街や大きなガラスビルなどではガラスの飛散防止フイルムは義務化しなければ成らないんじゃないの・。


今夜から大阪へでかけウロウロしてくることにした。my大阪サポータが(私)男同伴で、連れに誤解されて、殴られでもしてカナワン・・準備もあったし一日ずらして出発。太平洋にザボーンなんて姿の我が映像をニュースで流されたくないものね。
●☆告げる・my大阪サポータ真由美ちゃんとはこれから暮らすがねー・・愛人関係なんかじゃないから誤解のないように!!・そんで・・言いがかりや、後ろから刺さないでおくれやー たのんまっせー・・建築並びに菜園研究をスタートさせるんやでー・・。なんだか心配だね。

 大島哲蔵さん亡き後の大阪はどないなことになっているのでしょうか・・ついでに大島さんの墓参りもできる。大阪近辺の近頃建築もみることが出来るかもしれない。大島さんならスイスイ案内してもらえたのにどうかな。

須賀川のbox5本多先生より第13回のホームコンサートの招待状が届く。毎回ありがとうございます。片桐春香・高橋眞・青柳善美さんによる東京アカデミートリオで全7曲とのこと、高校の講演翌日と決まる。




9月16日
  秋晴のさわやかさである。福島盆地は果物がたくさんとれる。冷夏で全く味がダメだった桃が終わり梨・・なんだが味悪いね、これから好天が続けば甘みが増すのでしょうか。巨峰はまあまあ・・。

2〜3日泊めてと言っていた、大阪サポータ−真由美ちゃんはイカレタ連れ(建築馬鹿)から逃れて、我が家に一昨夕に着いたのだが、昨日、朝早く帰ってしまった。建築馬鹿だけじゃなくて、女の心も理解できない馬鹿だと言っていたので、帰路は安全だったかなー・・。


空いてしまった時間で映画を観る。シモーヌ。CGで作られて女優がアカデミー賞 まで受賞しててんやわんやの戯画。娯楽映画として良くできていた。
 理想の女性を囲い込む・・須賀川でも数日前に解決し事なきを得たが、拉致監禁事件はこのところ目立つ気分だね 、そんな時代にシモーヌは共振しているかのようだね。男ってこういうこと いつでも考えてるのだよ。

こちらギャング末裔のうだつ上がらぬ映画監督(アル・パチーノが演ずればギャングの末裔に決まってる)も深層は似ている。廻りのリアルな女性には全くもてないどころか鼻つまみ者。、自らの非を棚上げ女性に逆恨みさえ持っていらっしゃる・・よくある馬鹿者。

 バカな男が夢見ることはいつも同じ・・拉致監禁してヤリタイ放題の限りをつくしたいなー、揚げ句のはては犯罪を実行しちゃう。そこまでいかなければ・絵に描くか イカレタ・クラブで銭だして、演技していただくか、はたまたPC上で理想の女を作り上げちゃうか・・意は同じだが方法は無限。

こちらの映画は
科学技術者(PCお宅)と売れない映画監督が共同してPCと映画をつかい理想の女を作り上げ育てる・・あほくさいけど、そんなにしてまで理想の女を作りたいのねー・・なんだか泣ける・・・糞もしなければ、汗もせず、臭いもしない、飯も喰わない、自分の脳内・分身だけに維持費はかからないいい女。作り上げた理想の女は順調に成長してしまうと・・これがまた大変・・・は見てのお楽しみ。

でっち上げたスパースター・女優のお陰様で・・リアルな女にも持てだしチャウって可笑しい・・童話だね・・。ギャング末裔のイカレタ監督大成功・・で・・やめとキャイイものを・逃げた元妻と復縁する(ここがアメリカ映画の馬鹿さだ・別な女にすればいいのに・・クマさんを見習えよ・・)。帰ってきたリアルな妻(映画会社のマネージャー)娘に尻を叩かれいい気持ちと変態男まるだし。バーチャルな女優との間に子までっち上げさせられ、映画作レと尻叩かれホンマに幸せそう。イカレタ監督の脳内は理想の女優に子育て演技に大忙し。脳内レディーランドの完成だ。

頭の内・外・・理想の女で満たされる幸せと不幸を思う存分見せてくれる。監督の世界は理想の女だけに成ったって、自分は何処かへ消えてしまう・理想実用的に成るとろくなことはない見本

理想の女を求めるヤツはここまで覚悟して、拉致監禁して生活していたんだろうなー・・笑える。

拉致監禁風に対してハーレム志向旧来型だね。俺は女好きかだが、バラバラな・・色々な・・複雑な・・多様な女の様が好きなんで、脳内の理想を求める作り上げるような男の軟弱さは批判の対象さ。寺山のような超マザコンも軽蔑の対象ではあるね。母ちゃんの乳吸ってないで他人様の乳すってさっさと大人になれよってきぶんだね。

異常さを犯罪に発展させず、芸術に転化すれば笑えるが、犯罪にしちゃう芸なし・能なし男の扱いやいかに・・・笑えなかったよ。脳内レディーランドを自宅に作っちゃうかのような、須賀川や佐渡で起きた事件は巨大無菌遊園地が身近に出来たことと共振関係にあるんだろうかなー



 9月15日 晴れ

●大阪サポータは8時半に家をでて大阪へ帰ったが、勘違い含みの連れがいる模様。サポータは大阪に私を住み込ませるつもりらしい。・・今日は、勘違いされ、三角関係に仕立てられフエリーから太平洋へザブンじゃ嫌だし・・と思い同乗することはやめた。数日後に大阪へ行き、長居をするつもりだ10月4日の建築あそびまで滞在してと・・・なにかやってみよう。大島さんが不在の大阪ではなにがあるかなー。


昨夕 大阪のサポーター真由美ちゃんが来て、泣いてばかりいるよ・・よく泣くよ、いいことだなー・・泣いて泣いて・・俺は男・・涙なんか見せないよ・・と歌っていたのは大阪の歌手だったが、大阪の女もよく泣くみたいだね。そんなこんなで・・酒を呑みだしたら酔いつぶれて、真夜中にバタン・・方々ウロウロしてたようだが、あまり覚えていない・・・多分・・騒いでて相手にされず 仕事場で寝てしまったのだろう。

おじいさんになった訳ではないけれど5時に目覚め日記を書き始めた・・大風が吹いて高さ6mほどの庭の白樺が倒れ、切り刻んで処理したりしんだった。慣れない筋肉を使ったので、程良い疲れが快眠を施してくれたのかもしれない。明け烏が鳴いている。

今日は映画を観たり、本屋に行ったり、土門拳の写真でも見たり、寺山さんの戯曲を返したりしよう・・。



 9月14日 快晴

大阪の真由美が来たので5万回キスをしてたら,唇が太股より大きくなって119番に連絡したけど、事なきをえた。そんなこんなしていたら夕方になった。それにしても病気の輩ばかりで、困るなー。あんたに言いいたくないけど、言わせていただくよ。モット無駄なこと千回・・と思う秋空。

久しぶりにサイトを見たらオイラの名前が伏せ字になっていた。大したメディアじゃないのに伏せ字とは不当な媒体。印刷者はコレだから馬鹿丸出しなんだと思った。さっさと潰れレばいのにと思うけれど、これとあれしかないのだから、仕方がない。

田中さんからU35会議の夜・・の翌日電話があったけど、無視して置けばいいのに・・・力泣き媒体はさっさと消えればいいのに・・・不幸な若者を惑わすダケだとおもうけど。

語る場があるだけでもいいと思うが、そんなことは小さい身近なところですればいいんじゃないのと思う。媒体もなにをしたらいいのか、わからないに恒例の雑誌を垂れ流しつつwebをしでかすのだろうなー・・

夜はみんなで久しぶりに呑んでたら酔ってね・・厚混造語を吐いてみた。

気が晴れる訳はないよな・・壮介さんは最後の建築家だとか言っていけど、人選だからしゃーないね・・。





9月13日 晴れていて 暑い。

庭の蜂の数が増えていてる。30〜40は飛んでいる。虎柄 近頃勢いがあるとはいえ、足長蜂の虎柄の固まりはドウモ危険・・巣作りを阻止すべく藤の茂みを一部刈り取る。これで明日どうなるか観察しよう。


昨夜 戯曲の「トマトケチャップ皇帝」の著作権料の相談をすべく、福島在住で第一回中原中也賞を受賞され、国語教師をしつつ、演劇の指導もして、各地でライブなどもして、活躍している、和合亮一さんに電話をかけた。和合さん関係のHPはここです。いろいろダベル・・役所関係の座敷料は高額で、個人で活動してる人には著作料はただ同然・またはただ・・とのことであった。・・参考になりすぎる・・。

掲載して銭儲けをするのじゃないんだから安くてもいいんじゃないですかー」と言われても、どするかと・・一晩漬け置きしてが・・いい味にならず・・さてどうしようかなー・・剽窃は寺山さんの専売特許とはいいえ、丸写しじゃダダはまずいでしょう

朝刊付録にクマさんが。東京の墓地を背景に水面にヌーと墓標のように立つ、写真と記事が載っていた。建築家がマスメデアでもてはやされるのは多いに歓迎苦労してたんだねー・・紆余曲折記事がある。苦境に面するたびに立ち上がり成長するは建築家の鑑。・・・・だがそうそううまく行くわけないよな・・クマさんにクマが見え隠れする写真はいいね・・建築家臭強く伝わり・・おかしい・・。
クマさん話を一部コピー
A:以前は知人、親族の小住宅でデビュー、地方の公共建築をてがけ、国家的文化施設で上がりという「建築家すごろく」がありましたが
クマ:いまは、そんなものはどこにもない。丹下さんような時代のように、周囲がセットしてくれる「お座敷は」はくなった。声が掛かってくると思って出かかると、仕出しだったり、現代風のケータリングだったり。しかたないから、若いひととは、趣味的な雑誌が企画する読者相手の小住宅の世界などに埋没していく。それではなにも起きないのはわかっているはずだが

クマさんマスメディアに支援され、アンドウさんを超えるのか・・今後の活躍が楽しみです。

大阪のmyサポター真由美ちゃんは猪苗代入りし英世記念館で観光そこから会津方面へと移動するとか・・電話あり・・明日は我が家へ到着。虎柄蜂よ近づかないでおくれ!!


9月12日
  曇り、昨夕はバケツをひっくり返したようなにわか雨が2時間ほど降り続いて、排水設備を強力・立派に直したばかりだった、ガード下の県道が溢れ、通行止めとなった。ガード傍の川傍のBOX12は早速、あちらの方にも、こちらのかたにも、お笑い振りまく土嚢教室 開始・・
 南の方の台風がおこした風の瞬間風速70m/秒あったとか、新幹線の列車にかかる風圧と同程度とか・・方々の民家の窓ガラスが破れた・・想像しただけで恐ろしいね・・天然多すぎると恐いね。

 地震雷火事親父・・毎日続く災害ニュースだが、オヤジのおかしな発言を天然災害なみだなーと諦めるわけにはいかないね。

●寺山修司の著作権者である九条今日子さんへ電話をかける
戯曲「トマトケチャップ皇帝」を高山建築学校の課題講評のための資料としてHPで公開するためにだ・・。九条さんによると連絡せずに勝手に公開してる方が多くて、著作権協会からいろいろアドバイスされてるとのこと・・「著作権法が審議されていて著作権料が決まっていないので、そちらの支払える料金を書き、手紙またはFAXで連絡してください」とのこと

著作料って相場はいくらなんだー・・・ワカンねーなー・・困る・・


●きのう 上野千鶴子さんの著からFI(ファミリーアイディンティ)をつくり、高山建築学校の「あなたと私と」を探るための資料としてみた・・家庭の中の各自の心をのぞき見しているような気分になるねこれは・・下世話好の方々にはう受けそうだ・・。各自時が経つに連れてFIも大きく変形していくのだが、自分自身の過去のFIを作ると発見が多いかもしれない。 FI図はここ  これも著作権侵害かもしれない・・以前、新聞記事を公開することで 上野さんに連絡したら大らかだったからと処置はまずいかも・・なあー・・著作権関係に無知を恥じるけど、どこで事務的に処置したらいいのかさえわからなー・・県図書館の書司のKさんに教えてもらおう・・。

以下 超ダマな話・・ダマなは粉を溶くときにできるダマのダマね・・

この春から全ての公立高校は男女共学になってうらやましい限りだ。男子校はムサくていやだった。このあたりは学力のレベルが高い高校があるわけじゃないのだから高校生活を楽しみつつ将来への基礎をつくればいいはなし。
 共学になり田舎の有名校から溢れた男のこ達がふてくされて始末に悪いとか、親たちを巻き込み巷の話題になっているんだそうだ。・・そんな話題よりコンペの最優秀案でつくったのだが・・素人知人が仰け反ってしまった、開いた口がふさがらなかったと語る・・あの姿形や公共建築作りのアレコレをみんなで話題にしたほうが実りが多そうだがね。

共学によって男は半分ほど入学出来なくなったようだ。自由で平等な社会は苛烈な競争社会であるんだから、ガキの競争に負けてふてくされているようなヤツは、遅かれ早か社会の風に吹き曝されてふてくされるだろ。甘えの現れ、慰めを求めてるのだろうね・・。そんな暇があったら努力千回。上手くいかなきゃ泣いていなさい。それも出来ないならママ乳でも吸って寝てろ。ガキ臭さを自認せよ・・

大人達はそんな大ざっぱな話題でダベル時間があったら、各子のために振り向けよ・・一人一人の個性や能力を注視し、誘導・サポートすることが大切。「ふてくされる男の子が大勢いて問題だ」と騒ぐ愚は、ふてくされる・たむろする・どの子もあの子も同じ事情なんだと、オオザッパに片づける出鱈目処置。周囲の大人の怠慢・無能。親子で互いに制度への責任転化し思考停止そこで安心し先を探らぬダマだらけ処置・・はこのあたりの常だろうかなー・・。



9月11日
 ドンヨリした晴れ。庭先に蜂が飛び回る。数が増えてきてるなー・・たこ足配線のように絡み合った庭先の藤が作りだす陰りは足長蜂の好みのようなんだ。大きい足長蜂なので腰が引けるよ

昨日の石原発言。都知事がテロ活動を後押し公認する発言に 恐れた人は多いだろうが、日本の現況・・経済・中流・学力・家庭・政党政治 などの各種崩壊に晒され 、不安のが生まれると・・よくぞ言った・・ と受け取る人も多いようなのだ。市中引き回しの発言の深層も同様だ・・。

米大統領はテロ関係者は死刑に・・と法律を改正するそうだ、と昼のニュースは伝えていた。 テロ防止で乗客個人情報 米欧摩擦 ・・

米国が欧州発米国行き航空機の乗客に「テロ防止のため個人情報を提供」を要求。氏名、電話番号、クレジットカード番号から好みの料理にまで及んでおり、「乱用される恐れがある」と欧州が反発している・・とのニュースも

ビンラディンは「米国とともにソ連を共通の敵」として米国と互いに仲良しだったが、湾岸戦争をきに93年反米に。神の元に正義をかざし殺し合う手法は・・どちらも似てて親兄弟の末裔なのだろうか・・彼らは肉親のように憎みあい殺し合いを続け・・法律を変えて「やったらやり返す」・・おおくの人・人に恐怖を配布する。

異なる他者との共存 多様性の社会を互いに理解しあう社会を築こうジャンの理想恐怖に対してね・・という実用性の前で失力し続けているかのようだ。

寺山修司が戯曲「不思議の国のエロス」を書いた背景はベトナム戦争だが現在も充分有効な表現になっている・・アメリカは相も変わらず勝てそーじゃん・・ソレイケドンドンの戦い続けて正義を語る。ことあるごとに正義をふりかざす人・人は危険きわまりないね。

今夜は 中秋の名月を眺めオネイチャンと仲良くする日なんですよ



 9月10日 晴れ 夕方から雨がふりだすのだか、庭先を大きな足長蜂が数匹飛び回り巣作りを開始していて家に出入りする度に危険になってきたので地面に2匹叩きつける。2時間ほど経っと黒山蟻、ほぼ蜂は食べ尽くされる。

明日で9・11から2年。悪の枢軸の首謀者達は死んだのか彷徨っているのかいまだ不明は演出なのか・・。大量殺戮兵器はいまだ見つからず。恐いヤツが溢れているよの ・・一方的に垂れ流される情報をに触れ・・・隣の人まで怖がる始末。・・死んだのはアメリカ兵士ばかりのようなニュースの数々・・理念を掲げ戦争するヤツは信用ナラナイ、どどのつまりはやったらやり返してる。果てるともない殺し合い、毎日毎日 殺した数を積み上げる、2年だったようなドンヨリ雲がたなびいてる。首謀者は今だ健在の臭いを振り播き、儲けるやつもいるだろうない。

テロ廃絶の理念掲げるより不思議の国のエロスご婦人方方のように「戦争続けるならやらせないわよ!」のほうが争いや・戦争への抑止力がありそう・・テロにはエロで!!・・対抗せよの泣き笑い。

異なる他者との共存などの努力はショボイ、恐い恐い者がオルゾー!のかけ声で監視強化が始まった・・そこらあたりがハッキリした2年だった。IT革命ってそういうことだったのね。

●夕方のニュース・・
外務審議官宅で発火物とみられる不審物が見つかった事件について、石原慎太郎東京都知事は、「爆弾を仕掛けられて、当たり前の話だ。いるか、いないかわからないミスターXと交渉したと言って、向こう(北朝鮮)の言いなりになる」と発言・・・詳細はここ

総裁選、足の引っ張り方にも程がある・・こんなでいいのか・・



 9月9日 晴れ 朝から近くで建前をしていてカンカン音が響きわたるね・・。

大田浩史さんグーグルとヤフーの検索エンジンで当たると、建築あそびのこの記録最初に表示されるぞ!!なんでやろ?webアップして2日も経ってないのに?!・・・・HP作り始めのアドバイスは検索エンジンに引っかかるようにね・・なんて指導されてたんだが・・こんなに簡単に頭に表示されちゃうのか・・検索に対して表示順位はどのような仕組みになてるのやら・・順位を決め表す方法知らなねーなー・・メデタシなのかな・・彼に興味をもち検索する者は頭の案内をまずクリックするだろうから、大田さんの考え方を伝えるために建築あそびの記録はシコチ役立つかもしれないなー。・・目ショボショボの作業のやって良かった。

  ●アップ後の割り込み書き
夕方 掲示板に・・・0スタジオ松川昌平さん忙しい中なのに グーグルに関する書き込みをしていただきました。松川さんありがとうございました(~ii~)・・読んでも分からなかったけど・・うれしいです・・グムフヌ・・・グーグルの秘密−ページリンクの徹底解説は こちらからどうぞ・・ 文末の一部をコピーし貼ります・・

むろん、PageRank 手法のすばらしい点は、「多くの良質なページからリンクされているページはやはり良質なページである」という、わかってしまえば簡単なアイデアを出したことにある。だがさらに言えば、本当にすばらしい点は、単に考えついただけでなくて、アイデアを定常状態遷移の確率分布で定式化し、その有効性を実証するために実際にインプリメントし、現実のフィールドでもうまく動作することを実地に証明したことにある。この全ての段階において成功をおさめたことこそが、真に称賛されてしかるべきものなのである

   ● ここまで割り込み書きでした

大阪のmyサポータ真由美はフリー・船上からはしゃいで電話をしてきた「夕方 仙台港に着くからまっててやー・・」波にゆられ途切れ途切れの電波でたどたどしく、それがまた洋上の気分を運びいい感じ・来てる来てる波に乗って・・なのだ・・福島にも数泊するらしい・・myサポター元気に立ち直っててよろしいかぎり。

高山建築学校の参加者の方から課題が送られてくる。早速アップ作業にとりかかろう。送りますよと連絡はあったのだが・・webの講評に触れて送ってこないんじゃないかと予想してたが・・来ました。学校の天井に貼っていたそうで気が付きませんでした。郵送どうもありがとうございました。


 9月8日 薄日さす日・・太田浩史さん記録は何人見てくれたのだろうなー・・

寺山修司の戯曲4読み終える

花札伝綺 生と死者の転倒が織りなす喜劇。死を絶えず意識していた・・唐さんの言葉を借りると「人生のページを逆からめくった寺山」ならではの戯曲。

伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪 舞台美術金子国義による美女劇 。当時の女心をなんて上手く描くんだろう・・金子の絵に触発されて書き上げたのだろうかな、と思ってしまうが・・・さぞ美女達による匂い立つような演技の数々はさぞ見応えがあってでしょうなーとため息・・・。

不思議の国のエロス オペラ風・歌劇ふう仕立て。アテネとスパルタの戦役を借りた形をとっているが太平洋戦争批判だろう。争いをなくすため両軍兵士の妻や恋人達が裏同盟をむすび、平和を得るために争いを続けるなら夫達との性交渉を拒否するとどう成っちゃうのかなー・・の長い歌劇。 母親大好き寺山妄想ならではの発想。

戦地から帰還した兵士達は平和が訪れイッセイに子造りに励んだ(?!)結果、団塊の世代という言葉もうまれる社会現象が・・やがてやってくる団塊ババジジの扱いに苦慮してる社会を目の当たりにすると、性と戦争と平和を自在に扱い笑う寺山の戦略が的を得てリアリティーをもつから可笑しい。

青森県図書館まで探っていただき借りた戯曲集の目的は子供をいかに定義していたかをし調べるためであったが、余所道も楽しかった。
大人狩りからトマトケチャップ皇帝へと至る展開はエロ・グロ・ナンセンス・残虐性などにどれも磨きがかかり、やはり興味深い。



9月7日
 曇りのち 粉雪のような小雨が舞い始める

近くの資材置き場から7〜8人の若い男女の笑い声が時々聞こえてくる。建築作業員は足場パイプを運び出す仕事で笑え声をひっりなしに上げることはないので、仮設のテントでも張る予定の、何処かの劇団員なのかもしれない。午後の霧雨のなかに笑え声が吸い込まれている。

数日続けた6月21日太田浩史さんと建築あそびの記録がようやく完成してwebアップした。(ここです)やや広げすぎの感はあるが、内容豊富であり今後の展開に期待したい。特に未来の都市生活者の具体的なイメージであるはずの、東京ピクニッククラブの活動コンパクトシティーの計画セットで この地平に具体性を持ち説得力も増すものだと思うので、活動の盛り上がりと成功を期待したい。

太田の仕業の意を理解し得ない観客達は「太田はいまいち建築がヘタだ」という陰口をたたき安定剤とするわけだが、太田建築の美的な質は事態を目指す行為のなかで獲得できてしてしまうものだと思う。美しくなければ、それはまだ事態を手にれていないんだなーと思って気長に観察していればいい話である。

なにはともあれ、この十数年の間に現在を生きる都市人間の内部に発生した疑とイメージは一気に合流して都市の建築空間となって私達の目の前に現れるだろう・・と、ページを訂正したり文章を差し替えたりしてるあいだに浮かんだ。


宮台慎司さんが寺山修司好きだったとはしらなかたが、9月5日の彼の近況報告を読んで知る。9月5日の近況はここ。社会学者の解説による寺山修司のお話の一部うなずける。


寺山修司の戯曲4を読み始める
大人狩り・・作品ノートよりの写し
・1960年2月RKB毎日から放送されると福岡市では珍妙な騒動が起こった。まず県教職員連盟から、テロ、エロ・グロだという抗議文が提出されたのである。・・・僕にもナンセンスな抗議文と脅迫状がやって来た・・・・・当時の新聞を見ると、市PTAのお偉方の「革命ということばを児童が理解しなくても、こどもが銃で大人を殺したりする残虐性、非道徳性、大人を殺したら人間が繁殖しなくなるなどと、性的びらんを教えるだけだ」という激ミした談話がのっている・・・

子供だけの世界を目指すアイロニーを描いていて興味深いが、「トマトケチャップ皇帝」へと展開される

トマトケチャップ皇帝は大人狩りのアイロニーは消えて、子供のもつエロ・グロ・残虐性などを抽出・デフォルメし 美しさ(言い方は異なるかも)を増している。

作品のノートよりの写し

 子供が完全に大人を収容して、子供だけの近代社会を維持しようとしても・・たとえば性生活なんかは非常に困るのではないか。少なくても子供では生殖できない。子供に生殖能力がないということは、プラスとマイナスがあって、生殖できないから子供達のエロスは純粋である。そこには実用の世界から切り離された官能の世界がある。セックスの文化が遊戯として昇華される「可能性」は「家庭」の中での性経済のバランスシートを操らさせられる大人たちよりはるかに自由であり、だから子供たちは桃色遊戯に夢中になるべきなのだとぼくは思っている・・・
・・・僕がうまれてはじめての16ミリの実験はこうして終わった。・・予算130万円上映草月シネマ(70年6月)アンダーグランド蠍座(70年10月6〜11月9日)天井桟敷館地下劇場(71年1月15〜31日)


ガリガリ博士の犯罪・星の王子様・便所のマリアなども読む


 9月5日 晴れのち曇り遠くで犬がないている

今年の春大学を出て5月から働きだしたmy長女は4ヶ月間ろくに休まずにいたらしい。ようやく1週間ほど夏休みをとり、上京したようだ。調布市で生まれ5歳ぐらいまでは東京近くでくらしていたし、高校は神奈川県内にある進学校へ行き、警官がワンサト立っている半蔵門あたりに一人下宿暮らしをしていたので、しばらく振りで上京し浮かれた気分か・・。。

・・不景気とはいえ都会には活気があっていいなとおもいました。戻りたくなくなっちゃうな・・」と携帯メール「都会は人が多く他人の努力が現れ溢れているから、やっている気分にしてくれ、便利なんだよね・・・・」返信 「そうそう・・」とメール

my長女は福島で途中下車することなく、my妻に挨拶もせず・・仕事場に戻ってしまった。my妻も予想していて「そうだと思っていた、寿司喰い損ねたね」と笑う。

my家族は互いに好きなことをやっていて、べたべた戯れあっていることはこの10年ない。かといって仲が悪いわけでもない。以前10年ほどは方々遊び歩いたこともあり・・もういいんじゃないの・・は、みなの気分なのだ。このHPをみて家の様子をチェックしているらしく次回建築あそびのことは知っていた。

一昨日太田浩史さんから6月開いた建築あそびの記録校正版が送られてきて、午前中までかかり差し替えページを直した。うっかり印刷してしまったら絵なしなのに小さな文字で30頁もあり・・ギョエーとする。・・・・て内容豊だなーから読んでやみんな!・・と・・私はゲロゲロ酔ってらー・・とが改めての感想。

ジジイになっても大恥かいてる私のアホ加減は一生かかっても治らないなーこりゃ・・

数日まえに図書館に頼んで置いた寺山修司の戯曲4が青森県立図書館からまたがしで着いたと連絡があり、取りにでかけた。再び水野仙子に詳しい書司のKさんとダベルになってしまう・・図書館で大きな声はスコチ気が引けるね。

盛り上がりついでにKさんを10月4日の建築あそびに誘う・・抜け目のなさに自分で呆れる・・多分参加しないだろから いいねそのぐらい言っても・・


9月4日
 なんだ秋晴になっちゃったよ・・の昨日は蒸したが爽やかだよ快晴

・(HP)・・佐藤さんの掲示板などは読者数の高い公共性の高い場であるのだから・・佐藤さんが考えている以上にその影響力は大きいのではないでしょうか・・・しばらくは、○△□の名前を・・出したり引用はお控えください・・・

日頃HPを見ていただいている方から上記のようなメールを頂いたので、過去ログを調べてる時間がないので、長期使用中のの文字だけ掲示板は昨日から改修工事にはいりましたので使用しないでいただきたいと思います。

個人名の使用や引用が多い日記は複雑にリンクを貼っているので・・困った-・・ことだ・・・と泣きが入っている状態です・・ので日付を指示していただければ即対応して削除いたしますので・・ご寛容のほどお願いいたします。

気軽にはじめたHPであったが2年経過してみるといろんな問題が発生しています。間違いだらけの稚拙なHPですが、開設当初の予想を超えるような多くの方に尋ねていだいてありがたいです。・・が、同時にそのことによってmyHPは社会的な力を備えてしまったようです うむー・・多方面に多様な影響を与えるようになっているだなー・・。

そのことで他者に迷惑をかてしまうこともあるハズです。ノーテンキな私なので迷惑が掛かつたならば指摘くださいませ。またこれはと疑問を持たれるような場合もメールでご指摘いただけるととても有り難いです。問題が有る場合は速やかにページなどに手を入れて原因を取り除いていくツモリです。繰り返しますが、出来る限りの対応処置いたし、おおくの方々と建築廻りの事などのアレコレを共有できるサイトとして育てていきたいと思います。・・

・・・今・・・改修工事が終了したと田中浩也さんから連絡がありました。田中さんありがとうございました。しみやかに再開します・・背景に極楽トンボがとんでまっせ・・


昨夜6月21日に開いた建築あそびの講師太田浩史さんから講話内容の校正が届きました。太田浩史さんありがとうございました。早速記録のページを作り直して速やかにwebアップしたいと思います。太田さん記録を尋ねていただき多くの方に太田さんの考えかたや建築に対する姿勢を知っていただけると嬉しいです。

・こちらは現場も佳境に入り、久が原のロッジがだいぶ形が見えてきました。樫原は大工との打合せで大わらわです。僕の方もようやってガンダムの月面基地が終わり、ホットしています・・・

太田さんの次作もそろそろ完成しそうです。ガンダム基地だって・・オロイロ 楽しみも増えますね・・。


 9月3日 曇り時々雨にても蒸している

昨日図書館に行ったら美術館を挟むよに奥へ伸びる池に造園屋さんが「塩素をまいてんだー」なんて明るい笑い声。ボロボロ播かれる塩素粒が水面に弾ける音が響いて残暑の空におかしい。池も綺麗 芝も綺麗・・建築家が語り誇る、綺麗な見せ方というのは、塩素まき維持し見えるこの状態のことなんだよね。池内は全面ブルーのモザイクタイル張りだからこの手しかないだろうね。20年ほど経つが毎年こうやっているんだろうね。

館内の風景は歩いて仕事場から10分足らずの距離にもかかわらず異界!・・美術館図書館異界?!・・彷徨人も同じに不思議な風景・・・なので時々出向く事にしよう。

書司のKさんは不明本となった寺山修司の戯曲4をネットで検索しながら「こういう本は福大にあってもいいのになー」と首をひねる。Kさんはリアリズム文学を書き残した水野仙子と同郷出で彼女の事も詳しいし、郷土研究家のこともいろいろ教えてくれる。本業の本を調べることにも親切なのだった。異界と親切がからまって在る。


1月チョイ前に若い建築家の方から竣工写真が「・・時間があるときにでもご覧下さい・・」とメールで送られてきた。知り合いのお弟子さんだったので「講評会を準備して彼の話を聞くことにしませんか・・」のメールを師匠に入れておいた。先ほど返事が来て「・・こちらも忙しいので段取りしないことにします。相手のエネルギーに応じての対応としました・・」・・冷たい扱い・・も師弟愛なのかねー糞狭い建築の世界でのおかしい・・話。

建築家関係の人に限らず他人に「褒めて!褒めてねー・・」褒めてもらいたーい人多し。彼は同時に「他人の事など構ってられない」人でもあるから・・おかしい・・。


今日も高山建築学校の課題についてあれこれ書き込みが沢山ある・・といっても石川初さんなんだけど。石川さんは高山建築学校と無関係な人。彼を私が巻き込んじゃったのに・・私の巻き込機より早い速度で回転するから、超頭が下がります・・頭下がりっぱなしと思いつつ、頭を上げてモニター見て打ち込むわたし・・おかしい・・。

高山の専用サイト内の歴史の語りの最後に・・・「・・ 木材、コンクリートといった一般的な建材をはじめ、台形集成材、鋳物、FRP、土といった素材を実際に扱うことで「つくる」ということを理解しようというのが学校の目的です

と書いてあるのでwebで講評するなんことは歓迎されていないわけなんだけど私は委細構わない・・


 9月1日 曇りで涼しい。コオロギが鳴いているよ・・秋だね

藤本壮介さん安中コンペ最優秀に・・と藤村龍至さんの書き込みがあった。書き込み感謝。 旭川と藤本事務所に祝いのメールを打つ。小泉案との戦いだけど藤本案だろうなーと思っていたので・・藤本さんおめでとうございました・・メデタシメデタシ。

毎日一作品用ページを作りアップする予定だった高山建築学校 web講評のための作業完了。不良な生活のため起こる目眩を押さえるため グビグビ強力内服液を呑みつつ・・気持ち悪いねあの液は・・・とうとう今日の夕方16作品をアップしてしまった!。観客がいるかも知れないゾー・・の・・勝手な 思いこみの病 の成せる技かな・・チロロやチロロ・・秋だね

詩・俳句・短歌が無かったのは寂しい気分。「あなたと私と菜園と」のまえに「勝手におやり」「伝染」なんて題目を思いついたこともあったが、無題の方が作者の表現意欲をくすぐったのかもしれない・・・。

建築に携わる限り、あなたと 私とはついてまわるし、敷地まわりの限定された自然環境や景観もついてまわるのだから、挨拶代わりにいいでしょうこの課題ね・・・と一人満足してどうする・・などどページを作りながら・・再度ムニャムシャ

他者の作品を理解しようとするって、女を口説こうとしてるみたいでねー・・決まりがわるね・・どうなるこうなるああなるな・・子育てみたいでどうなるこう・・なるなるなるほど・・・・やってみなきゃわからない。

建築つくって見学に行かない建築家も居そうだから、作品も作りパ・・ぱっぱ羅パーで・・忘れちゃうんだろうね・・そうはさせないよ・・と意地悪じゃないのよ・・

石川初さんから「菜園」考がついに完成しました。感謝・・感謝 

メール写します

佐藤様:

ひととおり書いたので、ひとまずまとめてお手元にお送りします。
考え始めるとなかなか面白いですね。菜園。
あおものしあん」もちょっと違うように見え始めます。


■「自然」と向き合うということ

」は訓読みでは「」ですけど、「食用になる植物」という意味があります。日本の野草の伝統的な名前で「ナ」がついているやつは、その植物が「食える」と見なされてきたことを示しています。「アブラナ」「ヨメナ」「ニガナ」。あと、「一汁一菜」というように、「おかず」という意味もありますよね。「菜」はあくまで「飯」じゃなくて、主食に「添えるもの」。

「菜園」はだから、「農場」と違って「生産しなきゃ」という切実さや、自給自足の意気込みのような熱さ、があまりない。
楽しみのために作られるような響きがあります

それと、
規模的にもささやかな感じがする。つい「家庭菜園」をイメージしてしまうからかも知れませんが。社会的な意味合いや、生態学的な意味合いよりも、個人的な事情が動機になって出てくるような感じがします

「菜園」に限ったことではないですが、「庭」は
その土地の自然環境に大きく依存し、かつ制約されています。同じ気候区でも、ちょっと地域が違ったりすると、越冬できる植物や、花や実のつきかたに違いが出ます。園芸愛好家の間では、「ウチではこの季節、こういう花が咲きます」「ウチではこの種類の冬越しは無理です」というような話題がけっこうな割合を占めます。

また、土地はどれほど囲われていても、その
周囲の生態的な相に「同調」しようとします。都市部でも、放っておけば都市なりの雑草が生えてくるし。

仮に、完全に外部を遮断した、「閉鎖系菜園」というものを作っても、そこで「菜」が生育するためには、その植物の生育する環境を「再現」するために、その自然環境条件に取材するよりほかない、という意味で、
菜園を持つことは必然的に「その土地の自然と向き合う」ことになります

■場所のユニークさと時間のユニークさ

こうして
あらわれてくるのは、その菜園が占めている土地の「固有性」です。むろん、あらゆる土地は原理としては代替不能で、それぞれ固有な場所であるわけですが、そこにしかない状況に晒されていて、他との違いが浮かび上がってくるという意味で菜園はその場所のユニークさを実感させてくれるいい媒体だと思います。

同様な作用で、
菜園はその占めている「時間」の固有性をよくあらわします。野菜や草花をちょっとでも育ててみたことのある人ならわかるでしょうが、植物は一日として同じ様子をしていない。ある種のハーブのように1年中植えっぱなしにしてあるものでも、去年と今年では大きさも調子も味もぜんぜん違う。今朝、雑草を抜いて水やりをした菜園の様子は、二度と再現できない一回きりのものです。もちろんこういう「一期一会」性は菜園に特有の事象ではないけれども、その「時間的かけがえのなさ」にどっぷり浸れるという点で、菜園はなかなかすぐれた媒体だと思います。

こういう、
地理的/空間的、時間的な「固有さ」、それが「いわゆる『自然』」の大きな特徴であるわけですが、これが「菜園」という事態を際だたせている、と思います。

■掛け合い漫才としての「菜園」

一方でこれは、すぐれて
人工的な営みでもあります。菜園が「菜園であり続ける」ために、「菜園者」は、恒常的な「人為的介入」を行うことになります。意図せざる植物を排除し、意図した植物だけを生育させる。かつ、意図した植物が意図したように生育するために、施肥や水やりや霜よけやら薬剤散布やら何やら、きめ細かいタイミングで養生を行わないといけないし、食虫や鳥から防御しないといけない。

」は往々にして
植物の栄養貯蔵器官を極端に肥大させたような、野生状態からすると奇形としか言いようがないような品種改良がされていて、人の力を借りないととても自力では生存できない(少なくとも日本の雑草と競争しては勝てない)連中がほとんどです。でも、かといって完全に人工的に造形されたモノではなくて、相変わらず野生性も持った植物でもあります。

たとえば、ダイコンとかキャベツなんて、手をかけるのをやめると、途端にするすると塔を立てて花を咲かせて不味くなってしまいます。一般的に植物は個体の生存の危機を感じると、子孫を残そうとするので。だから菜園では、
おまえの生存は保証されている、と騙し騙し、野菜を太らせるテクニックが要求されます。もちろん実を食べる類の「菜」に対しては、いかに効率よく花を咲かせ、結実させ、太らせるかというテクニックになるわけですが。

自然環境に依拠しつつ制約を受け、人工的に介入し撹乱しながら「
頃合い」をはかり続ける。これは、いわば掛け合い漫才みたいなものだと思います。「自然」と「人為」との、ボケとツッコミの連鎖です

■菜園の「切実さ」

僕らが「菜園」に感じる、ある種のリアリティは、
菜園の「切実さ」に支えられている、と思います。食べるものを作ってるんだから、伊達や酔狂でこういう様子をしているんじゃねえよ、というような、真剣」な感じ。これがおそらく、「菜園」と、たとえば「花壇」との差だと思います。

食料の生産は、昔も今も(少なくとも農耕が始まって以降)、人類にとってもっとも切実な課題です。たぶん、
あらゆる時代を通じて、最先端の技術が投入されている分野のひとつだろうと思います。僕らが実際の食料の生産現場で目撃するのは、「人と自然との調和」なんぞという牧歌的で脳天気な図像ではなくて、きわめて人為的なテクノロジーと、いわゆる「自然」との、緊張感に満ちた、けっこうテンションの高い風景なんじゃないでしょうか。

これは建築よりもおそらく土木に似た、「
エンジニアリングの風景」です。造園ではよく「」と「」という言い方をしますが、「用」の土地にリアリティを感じ、風景として鑑賞する、というメンタリティを、今の時代の僕らは持っているのだろうと思います。

近年、農村的な景観が、しばしばノスタルジックな響きをもって「愛でる」ものとして語られるようになったのは、決して「農業」が古くなったわけではなくて(このあたりを区別しないと混乱する)、
食料の生産に最適化した社会的システムとしての「農村」がその役割を終えたからだと思います。

かつて、日本全土の
「藩」のGDPが米の収穫高で計算されていた時代、農村はその土地で可能な限り最大限の米を生産するため最適なチューニングをされたシステムだったわけです。棚田や茅地や雑木林や茅葺きの集落や、現代の僕らが「里山」と呼ぶ風景は、そのシステムの様態の、ある「あらわれかた」なのではないでしょうか。

いや、もちろん、農本主義的封建制度こそが日本の農村社会の維持のために編み出されたシステムなんだ、という言い方も出来るでしょうが。こういうのは実際は相互関係的なものでしょうから。でも、いずれにもせよ、
農業の風景=農村の牧歌的風景=人や自然が仲良く美しく暮らしている幸福なパラダイス、というイメージはいささか、安易に過ぎるようにも思います。

■菜園の「美しさ」


最近は日本でもよく見かけるようになりましたが、イギリスのガーデンショウなどには必ず「
キッチンガーデン」や「ハーブガーデン」というテーマの庭が出品されます。そういうガーデンには、葉の赤い菜っぱとか、「見た目美しい」野菜が植えられていたりする。「菜園」は、庭の「スタイル」のひとつとして定着しています。鑑賞の対象としての地位も確立しているわけです。

日本で言ういわゆる「イ
ングリッシュガーデン」というのは、イギリスの「コテージガーデン」というスタイルですが、事実上その「聖地」となっているバーンズリー・ハウスという庭園にも、キッチンガーデンがあります。コテージガーデンはもともと、イギリスの田舎家の庭先の、飾らない素朴な感じが一部のデザイナーに注目され、それを模した「スタイル」が中流階級の庭のデザインとして浸透した、「英国流民芸運動」みたいなものでした。ハーブガーデンも、もともとは中世の修道院の、薬草を栽培している庭が起源だと言われています。

つまり、
「菜園」はすでに、実用的でありつつ、その「実用っぽさ」を鑑賞するものとしても作られているわけです

畑でもあり庭でもある。
「菜園」は「野生」と「人為」の中間にあり、「農場的様態」と「庭園的様態」との中間にあって、さまざまな解釈をゆるす、なかなか面白い「事態」である。と思います。