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片岡佑介さん編 (2012/10/23 in 志津川 桜沢) その01 その02 その03 |
その01 佐藤:片岡さんはどこで何年に生まれたんですか 片岡:高知県高知市です 佐藤:はりまや橋のあす高知市へ行ったことなんですけど。生まれも育ちも高知市ですか 片岡:生まれも育ちもで1985年の3月3日生まれです 佐藤:おひな様 ですね 片岡:はい。 佐藤:あさ~男が生まれちゃった~ お父ちゃんってなもんで。 片岡:ひな祭り男です。今27才です。 佐藤志津川に来て何年経つんですか? 片岡:志津川に来たのが去年の9月 でもずーっと居るわけじゃなくってですね。今年の1月一杯の5ヶ月間いて。一端 高知に帰りました。で事務所のお仕事をし、戻ってきたのは今年の9月の末です。ちょうど一ヶ月ぐらいです。今回は11月一杯滞在予定です。2ヶ月ちょっとです 佐藤:今回のミッションはなんですか 片岡:とりあえずおっきくは竹内先生の研究室のサポートしながら、活動していくっていう話しなですけど。具体的には志津川の漁師さんたちの作業小屋を造るっていうのと、気仙沼のマルシェの人たちと関わりながら、蠣小屋とかベンチとかデッキとか造るっていう話しはい 。 少年の頃 佐藤:わかりましたでは、子どもの頃はどんな子どもでしたか 片岡:小学校の時は少年野球をしてました。 佐藤:高知 野球盛んで高校野球も名門こうあるしーね。 片岡:強いチームで少年野球してました 佐藤:硬式野球ですか 片岡:軟式でしたね。小学校3年ぐらいから。最初はライトやっていたんですけど、高学年なったらピッチャーしてました。球は速いほうではなかったですよ。コントロールがよかった。ふふふふ 佐藤:頭脳派投手? 片岡:いや あたまはもうあれですね コントロールはすごかったんですねふへへへ 右投げです。 佐藤:中学校でも野球ですか 片岡:中学校1年生のときに、野球部はいっていたんですけど。キャプテンと喧嘩をしまして。 佐藤:しかとされた? 片岡:で やめちゃいました。 佐藤:喧嘩の原因は 片岡:非常に理不尽な暴力とかあったり ケツバットとかあり。陰でこそこそ虐めているんです。 佐藤:けつばっとって具体的にどういう虐めなの 片岡:バットでぼーんと殴る 佐藤:下級生に鬱憤晴らしを 上級生がおこなうと 片岡:下級生に鬱憤晴らしをするという上級生がおりまして。 佐藤:そんないじめバレちゃいじゃない 片岡:ばらしてやったです 僕が。 佐藤:ばらしたら はじくだろう先生は お前を 片岡:そうです・で野球やめちゃった。 佐藤:正義の味方したあとは 居づらいもんなー 片岡:はい。 佐藤:それで 虐めたキャプテンは首になったの 片岡:キャプテンは野球の才能あったんで、そのあともずーっと 佐藤:プロになったんですか 片岡:高知のアイランドリーグまでは行ってます。そんな凄いプロではない。 佐藤:体育会系は暴力多いよね 片岡:そうですね。ふふふふ 佐藤:ケツバットばらして、居ずらくなり〜野球やめて。その後どうしたの。園芸クラブとか手芸クラブですか 片岡:何にも入らず 佐藤:そんなことしたら鬱々するじゃないか〜 ハートバランス。も中学生活の居心地も悪くなるじゃん 片岡:そうですね。その反動から非行気味になりまして ふふふふ 佐藤:片岡非行少年へと いねー 恐喝の路へですか 片岡:そういうのじゃない、人に何かするっことは無かったです。バイクに乗ったりとか。友達はいましたけど。であんまりそこから勉強しなくなってですね。 佐藤:その言い方だと小学生時分は勉強してたように聞こえるね 片岡:してないですねふふふ。はあっはははは。そこからあんまり学校も行かなく なったりとかしてた 佐藤:不登校児になったと 半か。 片岡:半不登校ですね。夕方行くみたいな 佐藤:勉強終わった夕方登校児 それからあそぶー ねいね 片岡:友達と遊びに行くんです 勉強してなかったおかげで「お前高校なんかいけねーぞ」って話しになり。 佐藤:でも勉強しなくても入れる高校は各県に整備されているだろう 片岡:いや。夜間の定時制高校へ行った 佐藤:中学1年生だからずいぶん早くから横道ずれ男くんしたんだね 片岡:そうなんです。 佐藤:ケツバットされたのが 横ずれへいく切っ掛けなんで 大きな事件だったな〜 片岡:というのもあったんですけど、元々学校が好きじゃなかったあははははは 佐藤:夜間高校へ行き 片岡:昼間は働きながら配管工してたんです 佐藤:なんじゃ 建築系のぷろじゃねーか〜 片岡:へへへへへ その当時の方がプロでした。 佐藤:建築設備の配管工 原発の配管工どっち 片岡:原発の配管工をやっていた人に溶接を習いましたあははははは 佐藤:原発工孫配管工か〜そうか〜。じゃ今でも溶接得意なんじゃなんじゃないの 片岡:そうですね、でも僕大学のときにちょろっと現場手伝いにいったときに、溶接したら凄いヘタになっていたんですけど。 佐藤:毎日溶接してないと腕がにぶるよね 片岡:はい、主に設備は配管ですね。上下水の。日中は配管工をやりながら高校は出席さえとれば卒業できるところです 佐藤:夜間高校はどんな科目に入ったの。普通高校ですか 片岡:工業高校の機械科ですね。とくに何の考えもなく機械科 ふへへへへ 佐藤:夜間高校は4年だったと思うけど。4年間ほぼ毎日出席してた 片岡:ぎりぎり〜を保ちながら 佐藤:学生数は少ないよね夜間高校生の 片岡:クラスは1年は40人。2年はどのぐらい減ったかな- 20数名。最後14人とかでしたね。それでも僕らのクラスは多かったんですね。一桁いくんですね 佐藤:残存率5% 落ちきっちゃう〜 片岡:そこまで落ち込む学科もあって 佐藤:片岡さんが夜間高校継続したモチベーションはなんですか 仕事しながら夜間って 片岡:10代の人にはキツイんですけど。やっぱ遊びたいんですよ。 はははははははははははははははははははそんな奴らばっかりなんで 佐藤:学校いかんで あそんでればいいじゃねーか 片岡:昼間働いているから 同級生お金持っていたりするんで。 佐藤:そりゃ社会人してんだから当然銭持っているよ 呑みにいっちゃうか〜となるよな 10代じゃ呑みにいけねーけど行けるな〜 夜はついつい呑むよね はははは 片岡:あは ははははははは 佐藤:卒業したのが19才だと。ここからどうしたの? 片岡:高校の4年生になったときに、あれあと1年で卒業じゃねーか^^と。運良くなのか?運悪くなのか?分からんですけど。現場で働いてたおかげで、建築の仕上がる前の躯体とか見れるじゃないですか。鉄骨の現場だったんですけど、「かつこええなー」と思っていたんですね。で。それで考える設計の方がいいんじゃねーのって急にふふふふふふふふ 思っちゃったんですよ。建物を考える人になりたいなーと思っちゃったんですよ。 佐藤:職人じゃ〜いやだと 片岡:ずーっとオヤジになるまで職人ってどうなんだって、そん ときに何でか思ったんです 佐藤:なんでふと思ったんだろうね 職人の方が安定して仕事ありそうだよ、考える人って不安定じゃない 片岡:そうですね そんなこと何もわかんない 「かっけぇ〜えなー」思った その02へ |
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