HOME↑
建築家渡辺豊和さん
その14
・・新都白河ぜんたいスライド・・

佐藤:それは断念と言うのじゃないと想うんだけどね。これは新都白河なんだけど、これはよく知ってる・白河市の現況と計画ね。1分分に切れていて、25年毎に巡る。左が政治の空間で、右が生活空間ね。3つのブロックが一世代づづ125年経つと1回転するのね。使わない所と使う所が有るのが面白いですね。なおかつ繰り返して巡る。
単純に話を聞くと同じ形が巡っていくように受け取れれちゃうんだけど、この形がここにきたときに地形に合わせて変化させるわけね。これが飽きさせないコツ。話しだけ聞いてると、同じ形ぐるぐる回るんじゃないですかって言うことなんだけど、実はその時にノイズとして地形を、川が流れたり山があったりする所を痛めないというのは、宅地造成なんかすると、平にして同じくしちゃうじゃない、そこが違うと言わないから解らないねみんな。そこが一番新しいとこだと思うんだけどね。何でいわな言わないんですか、それを
渡辺:言わなくても解るハズや
佐藤:わかんないですよ、話を聞いてたら同じことの繰り返と思うんじゃないですか
渡辺:初めから地形は変えないというのが、この計画
佐藤:こんなに誇大妄想的な計画をしながら、ここも平にすると思っちゃう、ところが
渡辺:しないよそんなこと、
佐藤:ここが言葉が足らないとこなんじゃないでしょうか。面白いけど
渡辺:そうか、
・・市街地を具体的にふくむ地図スライド・・

佐藤:この真ん中は白河で一番いい所なの
渡辺:残すんだよ
佐藤:白河のお城とか市街地は残すんだよ。なんでか、一番町が綺麗だっていうわけですよ
渡辺:そうだよ
佐藤:ここが新幹線の白河の駅
渡辺:おれの出身、角館だとすれば、こんなに広くないけど。だって厭だもんね、町壊すの
会場笑い
自分はいい町に生まれ育ったから。白河も美しい町なんですよ。一回観てこれは壊しちゃいかんと思ってさ、これだけ残した。相当広く残した、だれに頼まれたわけじゃないから良いけど。この町が最初に作る町なのよ。45万人なのよ。住宅があってもいいや、でやる、ちょっとずつ朽ちるじゃない。全体のことは考えたよ、遷都白河と考えて、学生達と考えた。先生「僕らぐらいの子孫はどっちいくんです、先生はここで生活してもいいんでしょうけれど、僕らはこっち行きたいです」と自分で計画してるわけよ、これは受けたね。全然受けるつこりで来たんじゃないけど、これ受けたね。
佐藤:白河市で講演会して大賑わいでした、これが白河の関です。
渡辺:保存してちゃんとしなさいと
佐藤:ミニトレインという電車が走る
渡辺:それはおれの理論
佐藤:これが4号線
渡辺:既存のもんと合わせるのは昔から持ってるやり方だけど
佐藤:この中央から那須の伏流水が出てるんだって、いみじくも空けてあり、水の上に浮かんでる、蓮の花。自分で解ってないんんだけど、地元の人が言ってました「ここから水が溢れ出てる」んだって。何で解るんですかと地元の人が聞いてたもの「偶然だと言ってたね」
会場笑う
渡辺:おれも感でもってそこだっていったら
佐藤:偶然でもなかなかそうはならない、才能ですからね
・・・国会スライド・・・

渡辺:ど真ん中
佐藤:なんですかこれは、
渡辺:巨大建築よ
佐藤:巨大な毒キノコみたい
渡辺:これ今の霞ヶ関全部入るのよ。霞ヶ関の官庁街が全部入るのよ、そのぐらいにしないといかん
佐藤:やりすぎですねこれ。
渡辺:いいのよ
佐藤:これ全部官庁街らしい、各省庁が全部入っちゃう
渡辺:そうよ。3万人入るんだもん
佐藤:現実の政治に、官僚に絶望してるから、庭園みたいな所に入れて、お前らちゃんとせいや、なんだ
渡辺:そう(笑う)
佐藤:極楽浄土でちゃんとせいや、と願望が重なってるんだと思うんだよね。
渡辺:当然そう(笑う)
佐藤:これ嫌みじゃない、これだけちゃんと作ってるんだから、ちゃんと仕事しなさい
渡辺:はっきり言ったら絶望的だからさ(笑う)今の永田町全部いれる
佐藤:回り全部湖なのよ、それで地下からしか行けないのと言ってましたね
佐藤:そう地下から行くの。後で断面出てくるから
・・断面スライド・・

渡辺:ほら地下から行くねん。官庁街がこれ(雄しべ部)これが(花弁部)住宅、3万人住むの
佐藤:花びら部に3万人住むの
渡辺:そういうふうにしなさいじゃなくて、今の日本に対するアイロニーかな
佐藤:そうですね
15頁は続く