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     建築家渡辺豊和さん  その11




・・平面スライド・・
 

佐藤:秋田市体育館じゃなかった、体育館はここに本があるから
渡辺:ズートやるの
佐藤:私がやります。これは加茂町のホールですね
渡辺:そう加茂町や。何でこんなの持つて来たかというと、非常に単調なプランですよと。プロに対して持つてきたつもりだから
佐藤:単調じゃないじゃないですか、今までだったら流線型とか無かったじゃないですか
渡辺:俺はおまえを教育するために持つて来たんだ。
       会場 おお笑い
佐藤:普通だったら相似形とかね。
渡辺:無理無理、佐藤を教育するために
佐藤:庇がコルビュジェはグイーンと曲がってるのがあるよな。この台形、いいね。ポツ窓も少なく成ってきた。過剰じゃ無い。

渡辺:良しわかった、。こんなのコルビュジェが出来るか
佐藤:しないでしょね、こんな無駄なこと
     会場笑う
渡辺:このプランの美しさ
佐藤:、美しい・・。美しくないよ、無茶苦茶言いつてる。ここ曲げておいてここ真っ直ぐにするの変。
渡辺:この美しさわからないの、お前(笑う)
       会場笑う
佐藤:こっち曲げてるんだからこっちは真っ直ぐだね、へその緒みたいにわざと付けてさ、困った人だな

・・断面スライド・・
 

佐藤:これは卵形なんですか、玉子型ね半分に切って屋根に載せた
渡辺:世界でそういうモノあると発見したの俺なんだもん
佐藤:俺なんだと言って置きながらもここに付ける
渡辺:いいじゃんか、言つておくけど再発見した建築家なの有名ですけどね

佐藤:普通ならここだけで喜んじゃうじゃないの
渡辺:まいいから
斉藤:玉子なんだよと、解らせようと思つてやったんだよ
佐藤:玉子を見せておいてかね。・・よこを切ると楕円形でしょう。
渡辺:それは円に決まってるんだ
佐藤:円にきまってる
渡辺:それは数学なの
佐藤:おれが説明しちゃいけないね
佐藤:だって俺は工学博士なんやで、
    会場 笑う
佐藤:今日は、威張るねー
       渡辺会場大笑い
佐藤:単純にしないで台形にして、コチラ楕円てストンと真っ直ぐおろす。ここが並じゃないね。ほんとうは鬼の首取ったみたいにここだけで止めるのね。
ここの過剰さは並ジャないね、加える。「ようやりまんねー」て感じ

・・立面スライド・・

 
佐藤:ホラなんですのこれ。楕円形これ、気を遣ってるのは窓を形をキッツと見せるためにぱぱっと付けないとこがいいね。これ西長野小学校にもあったじゃないですか。鳥が飛んでるよ、もー。
渡辺:それやった人大親友の川合隆三。有名な彫刻家なんよ。
佐藤:これ作ったあと、銅鐸が一パイ出てきちゃった。
渡辺:そうそう
佐藤:これはみんなで鼻つまんでたんでね、これはどうやって使うか思案してたら、銅鐸がパパパと出てきた。で、すごい人気なんでしょう。これも。
渡辺:そう
佐藤:建築パワー、どうなってるのでしょかね
斉藤:銅鐸が出てきてどうなったの、この工事をしてて。
渡辺:工事とは関係ない

佐藤:音楽ホールとして設計したんだけど、これをどうして使うのかわかんなかったんだ。銅鐸って鐘ね、お祭りする時に使う、建築が楽器になてるので、音楽や鐘を呼美様してしまった建築だね。昔の出来事を呼んだ建築なのね。銅鐸が出てくる前に、そういうことを解って設計したとしか思えないね、ここに陳列してる。
斉藤:なるほどね
渡辺:佐藤面白いだろう

佐藤:面白いけど、この辺が・・一寸なんか・・
斉藤:真ん中の鈴ですか
佐藤:ヤリ過ぎですね
     会場笑う
渡辺:そうか
     会場笑い
渡辺:佐藤それ言いたいのか。
佐藤:そうです。このへんで止めておけばいいのに。
渡辺:なにいってんだ
佐藤:この辺で止めとけばいいのに、この過剰さがね
渡辺:次次
・・立面スライド・・
 

渡辺:これ裏側よ
佐藤:見に行かなくてよかったなー
渡辺:裏側よ
佐藤:何か飛んじゃってるよ
渡辺:佐藤よこの造形力、見てご覧
佐藤:これは良いとは思わないなねー
渡辺:良いって、こっちから、増築来るの
佐藤:あ、こっちに増築、来るんですか。・・
渡辺:なはずだったけど変なもん建っちゃった。
       会場 笑い
佐藤:やつぱり。大赤字だったから渡辺に頼むのやめと。と言ってんのかもしんないな
渡辺:これ裏つ側
斉藤:その辺は階段ですか。ガチャガチャしてるとこは
渡辺:一寸安心出来るだろう
佐藤:安心出来ると言うより、渡辺さんもそろそろ上がったなて感じなんですけど
渡辺:馬鹿
     会場笑う
渡辺:おまえらを安心させるために裏側持つてきた
佐藤:安心させるために!・・秋田体育館の後のスライドですよね。
渡辺:そう
佐藤:あんなのやっちゃつて、こんでこんなに成っちゃうか?!?不思議なとこだよね
斉藤:玉子だよね・

・・玄関庇スライド・・
 

佐藤:私は、これはわかりませんね
渡辺:この迫力。良いやん
佐藤:迫力ですか
   会場笑う
佐藤:迫力があればいい、うるさいよ。最後の・何ヤッたんだ・「おまえやりすぎやでー」   会場大笑い
佐藤:文句言いたくなるよね、これね
   会場大笑い
佐藤:余計なことばっかりやって
渡辺:そうか俺もそう思う。
   会場大笑い
佐藤:秋田のように格好いいのやってて。僕、後見人といては 怒りますね。
渡辺:そやな、わかつたお前の言うとおり。
佐藤:無駄だらけ、
渡辺:そやな
佐藤:瞑想してるなんて・・
渡辺:馬鹿、・・・先にやれ
  ・・会場笑う
  ・・西面スライド・・・
 
渡w:これどうや
佐藤:これひょうきん族ですよ
渡辺:まいい








・・北立面・・

佐藤:これ自信作なんだよ、一パイ持って来てるもんね
渡辺:そう(笑う)
佐藤:これ困るなー俺は
渡辺:対馬全然持ってきてないからさ
佐藤:対馬のほうが圧倒的に良いんだが
渡辺:俺もそう思うんだけど、わざとお前に・・
佐藤:イヤラシイね・・
会場笑い
佐藤:最悪。
    会場笑う
佐藤:渡辺さんの駄作、駄作を見せて頂きましてありがとうございま

・・屋根突起物・・
 

渡辺:これ良いだろう

    会場笑う
佐藤:これ下品
渡辺:お前これ解らんと駄目
佐藤:だめだめ
渡辺:そうか
佐藤:こんな人じゃなかつたのに
会場笑う
佐藤:女にでも狂ったのかなー、心配になってくるね
渡辺:そうか
佐藤:女にうつつ抜かしてたんじゃねいか
渡辺:判った解った
佐藤:またしっこくて 駄目だ
渡辺:次行こう

・・内部スライド・・
 

佐藤:出ました内部。静かだね
菅波:中いいですね
佐藤:中いいですな
斉藤:骸骨みたいですね、あばら骨ですな
佐藤:お洒落ですね、コチラの梁とコチラの梁の形が違う、デリケートだね外と比べると
なんでしょうかね、これは。ここ抜けてるよ
     会場静かになる
渡辺:一寸解った
佐藤:あれほど外やんなくて良いじゃない




・・内部見下げスライド・・
 
佐藤:どうなってるんですかね 。これはすごいですね。
菅波:鏡はってある
渡辺:鏡は無い
渡辺:鏡のように見えるようにつくつた
渡辺:鏡か・・それ鏡だ







・穴のスライド・・
 


渡辺:あ、あれ今のシーンは一枚しか持ってきたてない、今のシーンは一パイあんのよ
佐藤:これ何処でしょう。一番失敗したの。これUに任せたのよ、本人がやらないと失敗するかなにが駄目なのか言ってもらえないと



・穴 から光が漏れてる内部のスライド
 
渡辺:しまってないもん次やってごらん

・・穴スライド前のスライドとあまりかわらない・・

渡辺:これ俺だもん、・・これ違う
      会場笑う
佐藤:信用できないね
渡辺:次はオレの
佐藤:やっぱりけち付けないと駄目だね、だまされチャウとこだったね、多いスライド枚数で。
渡辺:ナニ言つてんだ。ホラこれが俺なんよ
佐藤:なるほど
会場ホー
渡辺:文句あっか
     会場笑う
斉藤:比べべよがない
渡辺:忙しくて任せたの、これはちゃんと渡辺豊和でしょう
佐藤:わざと潰すの
渡辺:馬鹿、なに言つてんの、これはちゃんとしてるやんか

    テイプ中断 ・・TV交換・・

・・ホール内部・・
 
佐藤:不思議なの、卵形。太鼓叩くと
渡辺:この卵形は今までは俺しか出来なかったの、簡単なの、立体に出来るのは、俺だけ
佐藤:倍音、ホーミーとかここでやるといい感じになる、自分が出した音が反響し合い、いい音になる。
渡辺:そうだよね。
佐藤:西洋音楽で言えば雑音てな感じだろうけど、東洋の音楽は綺麗に整理されていない音の重なりあいというか、一回しか出ない音をいかに大切にして聞くかということなんだろうね。ここで西洋音楽をクラシックをやると、ガラグラいいだして頭混乱しちゃう。

こんなとこで演奏出来ないと言われと思うんだけど、打楽器とか東南アジアの音、演奏してる人が自分で出した音が戻ってきたのを聞いて興奮して演奏する感じだよね。これは対馬の廊下の音と同じだね。

渡辺:そう、こっちのほうが綺麗と思わない
佐藤:こつちのほおうが施工精度がいい。
渡辺:おもしろい
佐藤:こんなに電気の球が付いてなかったから
渡辺:あそうか、結構きっいこと言うな(笑う)
    会場笑う
佐藤:ここ回廊でしょう
渡辺:いいからいいから先行こう、お前の言うとおりだ

・・和室スライド・・・
 

渡辺:これ和室
    会場わー綺麗
w:この和室は独特なんよ。天井は、だれもできないんだけど。
佐藤:考えなくても出来そうな事をわざとやる、こがすごいんだよね
    会場笑う
渡辺:ここまでは誰でも出来る、ここから上が全然違うの
佐藤:このしたは・・・わざとやる
渡辺:しかもこういう事をやりながら、この上は誰もできない
佐藤:普通の建築家がやると大失敗建:築になんだよ。この穴と障子やらない、なんの脈絡もないの。
渡辺そうや

佐藤:脈絡ないのを、キチッと作れちゃう。障子を閉めたたときは外を忘れさせておいて、開けて廊下に出ると驚かせ、ここはこんな建築だったと思い出させる。「おれが作ったんだぞ」しつこいんだこの人は。閉まってると普通の和室。バット開けると意表を突かれ、ビックリするじゃん。自分の居場所を常に確認させるという、厭な人だね。
      会場笑い
渡辺:そうか
佐藤:お前はここに生きてんだぞー、見たいなことサンザン言ってる。
渡辺:佐藤わかったわかった、佐藤次の写真見てご覧

・・穴からのスライド・・・


佐藤:はい
渡辺:ホラ・・
佐藤:何んだコリャ
    会場笑う
佐藤:なんだ昔の住宅と同じだ(笑う)

会場大笑い
w:佐藤解ったか
佐藤:歳取ってきてから角が取れて来るのが普通のなのに、角が出来ちまうってのか、若いときは丸い穴から、当たり前の風景見てたのに。角がたってる四角い穴から、異様な面を見せるというのは何なんだ、この人はと思うよね
渡辺:大笑い

佐藤:だれも解説しないと思うけど、不思議な人やね。普通はまろやかになってくるよね。これがやりたかったんだね、このリングの重なり、平板でね、これが立体的になってるとわけがわからなくなる

渡辺:解るなぜなんか、ズートやってるじゃない。1・1/2から。覗き窓やってるの、自分建築自分で覗いてんの、大きくなっくるからね、ちゃんと解っててやってる、延々と同じことやってるの、どうせタイしたことないんだから俺は。
佐藤:この穴からは型枠しか見ないか
     会場笑う
渡辺:もう一つ前に戻してくれる。

・・・スライド戻す・・・

渡辺:これが神髄なんだけどさ、遊びのさー、建築の遊びってそう言うもんなの。和室でしょう、だまってると判んないじゃない、この穴からみると今の風景なのね。
     会場フンフン
渡辺:ふたたつ階段があったじゃない、戻してくれる、階段の所見てるわけよ、そいういうこといつも考えてるわけよ。

佐藤:一本やられましたね。レイヤの重なりを開いて行き、穴までたどりつき見た時に見える
渡辺:そうそう、しかも階段が別こにある
佐藤:疲れる親父やねほんと。ほらここの穴や、ホラここの穴、ここに来たときこの穴だれもみてないよね。設計する人にはこの穴が重要で、この穴からこの風景を見る、見せたい。なんでわざわざこんなことしなきゃいけないかがダンダン解っくる

・・階段スライド・・

 12頁へ続く