田中浩也さんを囲み建築あそびその5

         2001年 8月 4日 BOX1 にて
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その4へ

t:なんかこういう感じで

  会場感心して・・シーンとなる

t:こういうイメージというのは、夢の中の空間とかいうのと近いのかも知れないんですけども。だから、4次元かどうかは別としても、人間が認識してるのは静的なものではないだろうと・・、【それがいつの間にか静的な空間が一個存在すると思いこんでしまっている】実はそうじゃなくて、実はそうじゃなくて、【みんなそれぞれいろんな空間の感覚を捕らえて毎日過ごしてるに違いないんですよね

s:なるほど、すばらしい

t:そういうモノを巧く・・俺の見方はこうだみたいな・・こう互いに情報交換を出来るように成ると、それだけでもう生活が面白くなって来るだろうと・・。というのが僕の基本的な魂胆ではあります。
四次元の話をしだすと・・これ3年ぐらいずーっとこのことばかりやっていたので・・長いんですけど、4次元のルービックキューブとかあるんですよ。 無いか・・。

  パソコンを操作してる田中さん

 僕の卒業論文はさっきのような形態をもっと図形的にいろいろ応用して、それを設計に応用することができないかみたいな・・論文で。これはフラードームの立体的にもう一回作り変えたものなんです。こういう研究を昔やっていて、そこから実際の建築設計にチョットいっていて、今にいたるということですねぇー。
あ・・こんにちは

                

 眼科医士の伊藤さん仕事を終えてようやく現れる。

t:4次元のドラえもんの話は・・まぁーなんか
s:伊藤さんいきなり4次元のドラえもんの話なんだけど・・その辺に座ってください・・
t:4次元のドラえもんは3つ目が有って、ですね。3本手が生えてて、一匹じゃなくてもっとイッパイいるんです・・笑う
y:もともとの絵、というか配置図ていうか
t:元々ですかドラえもん

              

y:3次元のドラえもん。無いの・・
t:えぇ、入力してあるんですけど、持って来てないんですねー。3次元のを一個立体的に作って・・入力して・・
i:ウルトラマはないの・・
t:ウルトラマないです(笑う)四次元と親和性が有るじゃないですか・・4次元といえばドラえもん
            屋外で犬が吠えている
s:それで終わりぃー・・なんか動くとかしないの
t:4次元のドラえもん・・ムビーないんですよね。
s:これはナンヤワカランなー
t:これはだいたいイメージで作ったモノでは全くなくて、ちゃんと正確に3次元の立体のドラエモンを作っててですね、それを入力して・・さっきの様に立体的に拡張さしてあげると、実際にこうなったと・
y:これが口
t:そうです、そうです

                 

:ピカソなのかなー・・ピカソってほら・・2次元で現そうとしたじゃない・次元を上げる、それを現代的にさらにもう一次元上げた・・
t:上げたと・・と言ってもらえたら【俺すごい有名人みたいじゃない】ですか。
      会場笑う
i:方程式かなんかで書けるんですか

t:そうです

s:さっきのサイコロからも一回聞こう・サイコロからもう一回聞こう

t:わかりました・・。さっきの立体から行きましょう

t:だあから・・三次元の立方体というのは

・・   田中、うえーと深いため息をつく・・

t:全部で6つの2次元の正方形で作られていると。で、これを一個次元を上にげるといういうことは、正方形を三次元のまま立方体に一個づつ置き換えるということです2次元のパーツを3次元のパーツに置き換えるということですよね。

 それをやるとどうなるかというのをこのプログラムでやってみたんですけど・・。これでモソモソモソと2次元から立体が出て来て、フンヤンフンヤという4次元の空間ではこんなような立方体が作られるということなんですよ。
 
            

これをさっきのこれを使って作ってみたら、2個有った目からもう一個目がグニュウグユと目が飛び出してきてですね、で、あのもうニョキニョキと一本手が生えて来て、もう一個はその一個のキャラクターだったものが

i:4次元てそんなものなの

t:そんなものですよ。
 
 一個のキャラクターだったものが、6匹に分裂してしまたと・・いう結果が出たんですよね。これは数学的にそれほどインチキはやってないだろうと、ぼくはこんな風になったと。ほんとはムビーで表現するのが本当なのでしょけど、それは出来てなかった。
y:宮崎論理で行くと、ここ(額)目があるとさー・・こうー・・見えるはずなの
t:ここに目があるさっきのヤツが、立体に見えるはずなんですよ。
y:見えるはずなのね・そこが理解出来ないんだよね
t:それは僕にも理解できないんだよな・・

     会場笑う

y:弟子でも理解できない
t:弟子でも理解出来ないですね。
s:目3つ有ると・・4次元のドラエモンがちゃんとしたドラエモンが一匹に見えるということでしょう
t:そうです
s:ドラエモンが一匹に見えるということだよね。そんなこといわれても
y:全然わかんないんだよ
t:そんなこと言われても・・確かにわかんないんです
s:それは目じゃないななー・・3つ目の目はな・
t:うむー・・人間には不可能なんだけど・・ダンダンこういう経験をとおすに従ってダンダン・・リアルな空間の見え方が変わって来たっていうのは事実でして。
s:それは現在の人間性を逆に解体してしまうから・・・危ない方向に行くからサー、人間ウィルスみたいになっやチャウじゃないの・・そうやんないと・・生きていけない・

t:そうなんです。

s:危ないじゃない

             

t:その辺宗教的な・・臭いを醸し出してしまうところが、あってですね・・それはぼくも確かにあってですね・・
      s:笑う
t:その通りだと思うつて・・

y:こういう見方ってカメラオブスキラみたいに・・
t:カメラオブスキラとは全く違いますね
y:上に行けるの

s:カメラオブスキラてなんだっけ・・
t:3次元空間を2次元の・・
s:箱の中から像を見たヤツね
t:そうです
y:その逆で我々はさらに上に行けるのかと

              

t:そういうことですね。例えばこの形とこの形は3次元空間ではこれとこれで、全くちがいますけど、も一個上の次元では全く同じだと・・。瞬間的に解るようになるんですよ。

           会場笑う

s:そんなんこと言われたって

t:これはなかなか説明が難しいんですけど、例えば2次元に二つ形が有っても3次元では一個ってあるでしょう

S:そうかもしんないなー・・とは思うけど・・

               

t:例えば、さっきもお見せしましたけども、2次元では三角形と丸というのは全く矛盾する形態なんだけど。3次元にするとこれとこれは融合することが出来る。

s:最初は2次元という世界はあったわけなの人間の世界には・・後で2次元とか作ったンじゃないの
t:あぁそうとも言えますけどね・・

t:もう一回順番を書いて説明しますと、論文ではこういうようなサイコロとか4次元のドラエモンとかやって、今までとは違う空間認識を作るっていうことをやっていたと
なんだけど・・、これだと解りにくいと。他人にも説明が出来ないと・・。いうことがあって・・で、そこでもっとリアルな素材を使って、さっきみたいな多次元的な空間表現をやって行けば、モット解り易く認識出来るんじゃないかなーと思っているんですよ。で、これで・・さっきの話に戻ると、サイコロから数年後の私って感じで・・僕の作品はこれで・(養老天命反転地の絵)

s:アレを解りやすくしたんだ、他人に解るような表現に直したんだ・・4次元のドラエモンよりこれの方が解りやすい・・。

t:今までのような普通のパースペクティブとは全く違うと

s:コツチのほうがわかり易いなー、なるほどこれが・・うん〜・・なるほどこれ4次元のドラエモンやと・・これ・・と思うもん

t:そうですよね・・わかり易く出来たというのが3年ぐらいの成果ですね

s:難しいことをわかり易くしてくれないと・・わかんないんだなー

t:ほんとに僕もホントに難しいことわかり易くしないといけないと・・思いました。これも今までのような空間認識ではなくて、一枚の写真の中にその一個のパースペクティブが入っていて、2重にも3重にも重なっている。それらのその一個一個の写真っていうのが有機的にそれらが動くことによって、立体感というのが認識できるんだと・・。

s:だから2次元が有って3次元があって、なんて違うんだよな・・
t:そうですね・
i:これ、自動で動くの

s:これ、田中さんが作ったソフトなの・・

y:結局コラージュという手法はさ、絵画2次元的手法で、それをたまたま2元だけれども写真だとパースが入るじゃない

t:そうですね

y:それを合わせて、動きは2次元だけど・・絵自体は3次元だから、さっきの4次元に成るということね・・単純に解釈すると

t:4次元ては言わなくてもいいけど・・

y:3.5次元とか・・笑う

t:3.5次元か・・2次元の操作しかやってないんですよ、さっきのシステムっていうのは
y:だよね・

i:写真が3次元だから、それが動くと連続にすると・・3.5次元
t:そうそう、それが動くと人間は
y:3.5次元
         s:さとう笑う
t:そう、それが動くと・・人間は今までのリアルな生活のところが、経験と知識としてなんか持っているので、いままでの経験知識と照合して・・
I:人間がよくできたファジーだからなんだよね
t:そうですよね
i:だまされてるんだ・・
t:こういう風に2次元操作すると・・「あ、行ったな」という感じがすると。雰囲気は近づいたなという気がすると。でも実際には2次元の操作しかしてないと・・というところが実は面白くて・・人間の空間認知というのは

s:共有するために2次元にせざるを得なかったということあんじゃないのかなー

t:そうだと思いますね。だからそのために立面図だとか平面図とかが存在していて、でも脳内は・・脳内表現は全然違うだろうと

i:これみんな欲しがるだろうね

s:これいいよね・・田中さんのソフト買うと、自分の写真つながっていくわけね・・

t:最近僕がやっているのはインターネツトを使ってみんなが参加できるようなもの。人気調査みたいなものやっていて・例えば一個の顔写真を置いて、そんなかの良いなと、なにか感じる部分を、クリックしてくださいというよなことをやって置いて・・1週間ぐらい放って置いたら・・・


         

、こんな風になったんですよ。これは人気が有ったところは大きくなる、人気無かったら小さくなると。いうような仕掛けにして置いたら、人気によって一個の図像が歪んでいくと。

S:田中さんの彼女にはこのように見てるかもしんないんだなぁー

t:うむー・・。だからこの写真をみても、みんなはたぶんこの人しか存在してなかったりしてるかもしれない。
s:怖いなー

t:1週間の間にこの実験に参加したくれた人の一般的な平均像は、こういうふうに空間をみてるんだろうという話なんですけどね・・。これで話の4番目まで終わりです


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