2 の 2
設計を依頼され打ち合わせに行くと子供が5人いてにぎやかだった。みんなでピンポンをして暮らしていたいとのことで家の真ん中が広場のようになっている。広場には橋が架かっている。橋の上はガラスの屋根があり日当たりが良いので物干しに利用された。橋の欄干には子供の数だけ小さな窓を5っ穿った。顔と足の裏が見えたのだが、時間と共に大きくなり巣立ち、01年現在は建設当時私をザリガニ取りに案内してくれた末の人だけがハンモックで昼寝をしている。そういえば奥様は片付けなくて良い家がいいとのことだったからモノ入れは一つも作らなかった。家全体がモノ入れなのだ。皆笑った。
橋を東より見上げる
西より見上げる