全体が整然とした田の字型に、吹き出しのような形を落とし込み加えることによって、それぞれの関係の意味が変質したり全体に新たな意味が生まれることを意図した最初の建築。その後構成・形式の変化はBOX11まで続いた。このBOX6は2世帯住宅として建てられた
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竣工時のお払いをしてくれたのは長い間校長先生をしていた神主さんだった。とても高齢とは思えないほど活力と好色がにじみでておまけに酒好きときてる。
ほとんどアル中のような風体で依頼主もあきれ顔なのだが皆に好かれているのは彼の豊かな
人生経験に裏打ちされ機微にあふれた会話があるからだった。
その神主さんが家全体をくなまなくお払いを終えてからの感想が可笑しかった。僕を指さし「君は野蛮だな・ハハハ、学校から何万人も世に送り出したがいなかったハハハ・・」「21世紀は野蛮・野生がいい・これからや・・」
初穂を軽々と受け取りその後の宴でべろんべろんに酔いつぶれた神主の孤独をかいま見たように思った。
しかし何がこれからなのかわからなかった
西
東