HOME 姉歯元建築士喚問 藤田東吾など参考人質疑 2006年 11月09日東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見 藤田東吾氏記者会見1(英語部分は除き 文字化した記録) 記者会見2 WEBじゃんじゃん特派員協会での会見映像を元に文字化しました 固有名詞など誤字が多いと思います この事件は国家が自分たちのミスを認めて直せばいいだけなんです ●( 「大臣認定のプログラムの欠陥だと」指摘した ) 藤田: それでは あの〜 イホームズの藤田東吾といいます。本日は日本外国特派員協会で記者会見を開かせていただけるということで、協会の方には本当にありがとうございます。心から感謝の言葉を申し上げます。 私は去年の平成17年の10月26日に国土交通省に対して、耐震偽装事件を通報しました。告発した者です。 その時のメールも残っておりますが、私はその当初からこの事件が大臣認定プログラムのおける、評価と認定における旧建設省において行われた、又は財団法人日本建築センターにおいて行われた、業務上の欠陥であると指摘しました。 ● (責任は 販売主 建築業者 である) 同時に、事件を起こした者の責任としては、法律上は「宅建業法に基づく販売主・ディベロッパー」、もしくは「建設業法の基づく建設業者である」と指摘しました。 この観点から設計事務所は本来の責任主体ではないんです。 さらにその設計事務所のさらに下請けの構造設計、一構造設計の姉歯秀次さんについては法律上の責任主体では全くないんです。 この私の指摘を前提に、私どもイーホームズの技術スタッフと国土交通省の建築指導課のスタッフが、この事件の解明のために会議を続けてきます。 そして、翌11月11日に、平成17年、去年 2005年11月11日に国土交通省において、財団法人日本建築センターの技術者、あと国土交通省の研究機関である、建築研究所と、国総研、国土総合研究所という、国総研というのがございますが、日本の建築の、本当にリードする技術者の先生方とイーホームのスタッフの集まっている会議のなかで,「大臣認定プログラムにおける評価認定の欠陥である」と決定的に、衆目が一致しているんです。全員がその時に一致しているんですコンセンサスが。 しかしそれにも関わらず、平成17年11月17日に行われた、国土交通省における佐藤信秋、当時の国土交通事務次官の発表においては大臣認定プログラムであるとか宅建業法、建設業法には一切触れず。設計事務所、姉歯さんとイーホームズの責任で発表をしたんです。それだけの限定にして。 このときの発表の内容は国土交通省の方でホームページを検索すると平成17年11月17日で出てきます。その発表のその2というところに処分告発というのがありまして、処分告発の(1)〜(4)ありますけども、ここにはヒューざーであるとか木村建設の名前も出てきませんし、建設業法や宅建業法で処罰をするということは一切書かれていないんです。 ●( 混乱をもたらした 国交省事務次官の発表 ) この佐藤信秋事務次官の発表が、日本に耐震偽装事件を この一年通じて混乱をもたらした一番の原因だと僕は思います。 彼の発表によって森田のぶゆき、のぶひでさんだった思う、とういう設計士は1週間後に自殺します。 彼は社会的弱者です。責任を被されて自殺せざるを得ない選択を選んだと僕は思います。 元国土庁長官の伊藤公介氏や複数の政治家の名前が挙がります。 報道も歪められていると感じましたので、築地にある朝日新聞の本社に訪ねて、「耐震偽装のデスクに会わせてください」と頼みます。 この時の担当デスクが さいがこうじ さんという方です。 (←伊藤氏のHPより) 「例えイーホームズに批判的な記事を書くにしても、僕らが知っている全ての情報を提供するから、正しい記事を書いてください」と僕は頼みます。 平成17年12月13日の朝日新聞の朝刊一面(スクラップへ)に、朝日新聞は「大臣認定のプログラムが全て改ざん可能である」という記事を書きます。 年が明けて、1月、2月と調査をすすめていくなかで、アパ・グループの偽装物件を。日本にアパグ・ループというのが あるんですけど、たくさんのホテルやマンションを作っているアパというグループの偽装物件を発見します。 アパ・ホテルの偽装を行っていたのは、タムラ・ミゾウチ(オチ)という設計事務所のミゾウチ(オチ)という人です。 彼が構造計算を偽装した証拠は最後ここに一部残っているだけなんです。我々には。 ●( 複数の死者 ) この2月の時期に朝日新聞のサイガさんは不慮の事故死を遂げます。 因果関係は僕には証明できないですけども、この事件に関係した複数の人がすでに死んでいるんです。 1月には 例えばHS証券のノグチさんという方。この方は僕らの株式公開をする上での準主幹事証券の部長さんでした。 ●( 首相にメール ) 2月にアパグループ、あとフジミツ建設という、ミゾウチ(オチ)さんという人が偽装したマンションの追求をしているんですが、国と地方行政は一切表に出さないんです。 国土交通省が隠蔽して動こうとしないので、お手元の配りました2頁目にありますけど、時の小泉総理大臣にメールを打ちます、3月15日ですね。 (2006年11月15日に公開された首相宛の メール内容) この事件の本質が「官僚や公務員が行ってきた制度上の欠陥にあるんだ」ということを伝えます。 小泉首相とは僕は経済同友会に入っていおりましたので、賀詞交換会や同友会の後援会でご挨拶をしたことがあったので、「会って話せば解ってくれるんだ」と思いました。 同様のメールを時の法務大臣 杉浦正健代議士と国土交通大臣の北側一雄氏。日本建築学会の会長の村上周三先生(2006年5月16日村上しの参考人証言)、慶応大学の先生です。あと構造設計の権威である東京工業大学の和田章先生の五名の方に 小泉首相をふくめて送ります。 村上先生と和田先生からはすぐに返事が来て、「事実を解明してしっかりがんばってください」と激励のメールが来ました。 小泉首相と、杉浦法務大臣と北側大臣は一切返事が無かったんです。だから僕は内閣府に電話をしたんです。 「今、国土交通省や地方行政によって国民の命と財産が直接危険にさらされている状況で工事が進んでいる物件があるんですと、だから小泉首相にどうか伝えたい」と。国土交通大臣が取り合わない以上は直接小泉首相として言うしかない、と一国民として僕は思うんです。思ったので行動、その電話をしたんです。 (←北側さんHPより) しかし取り合ってくれないんです。黙殺されたんです。そうこうするうちに僕は別件で逮捕され投獄されました。もし小泉首相が3月15日にちゃんと対応していてくれれば、姉歯さんの奥さんは死ななかったと思います。名誉が失われるということは大変な事だと僕は思います。 まだ小さいお子さんがいる姉歯さんの奥さんが、高いビルから飛び降りて死んだのは、3月29日です。 僕はマスコミに対して、マスメディアの方たちに対して、ずーっとこの事実を伝えて来たんです。去年の10月から。11月から。づ〜と伝えてきたんです。 しかしマスコミは一切真実を伝えてくれなくって、朝日新聞の方は死んだんです。 僕が先月判決が出た後で、このアパの物件と タイシ駅前の物件を見に行ったところ、タイシ駅前の物件は工事が竣工間近ですぐにでも住民に引き渡されそうとしていました。 だから僕は安部総理に、連絡をして、首相官邸にこのエビデンスを持って、偽装のエビデンスを持って訪れたんです。10月20日です。 しかし首相官邸の職員と官僚と警察が僕を「絶対に入れない」と言ったんです。2時間半の間、僕はそこに居ました。 100名近い日本の報道陣が僕を囲んで一部始終を撮影していたのにも関わらず、僕が「殴り込みをかけた」とか、僕が「首相官邸に突然行った」とか、そいういう間違った情報を報道しただけです。 日本でもっとも大きな広告代理店に勤めている 学生以来の友人の話では、「日本の報道各社マスメディアではその時のビデオを放送禁止となって 報道規制が行われている」と聞きました。 僕は日本人として、ただ一指定機関、イーホームズの社長として、このエビデンスを首相に伝えるだけなんです。それが最後の残った仕事なんで、それをさせてくれないんです。 ●(政界に大打撃をあたえるだろう事件) この事件は自民党に大打撃する、深い事件なんです。それにも関わらず民主党は、民主党もこの事件を早期に終結させようとして、民主党がずーっと運営してきた耐震偽装解明のためのホームページを11月の上旬に閉鎖してしまいました。 民主党の馬淵代議士に11月3日か4日に会ったんですが、民主党としても「もう終結させたいんだ」という方針を立てたようです。この事件を。 (2006年6月7日国交省委員会での馬淵しの質疑) 政治も全く機能しない、日本のマスメディアも全く機能しない、そして日本の国民の命と財産が危険に脅かされているという この状況を伝えるには外国特派員記者協会しかないと思います。 この事件は表面的には制度上の欠陥をある設計士、複数の設計士が他にも居るはずなんです。が、耐震偽装をしたというという事件ですが、事件の本質は、隠蔽してしまうという、日本の体質ではないかと思います。 ● (200万棟を超す偽装か・・) 今年の5月の22日に北側国土交通大臣が非姉歯物件の103棟のランダムサンプリングをしました。 その結果15%15棟の建築物の構造計算が偽装されていたんです。 日本には年間70万棟から75万棟の建築物が建ちます。 この統計からは年間約10万棟。平成元年から平成17年だけでも200万棟を超す建築物の構造計算書が偽装されてこの日本には存在しているんです。 姉歯さんは本当にその偽装するということを知っている唯の、いち建築士に過ぎないです彼は。 去年の10月27日にヒュ−ザー本社で小島社長と僕は会いました。初めて会いました。 小島社長は「地震が来て建物が壊れてから発覚したことにすればいい、役所もそれが都合がいい」と その時 言ったんです。 「阪神淡路大震災の時に5000人の人が死んだけど だれも構造計算の偽装なんて言い出さなかったろう」と言いました。 この事件は国家が自分たちのミスを認めて直せばいいだけなんです。 日本は本当に重要な岐路に立たされていると思います。 日本が60数年前に情報操作で、国民の情報操作で第二次世界大戦に突入していくようなそのような様相を僕は感じています このままでは日本という国家は、北朝鮮やイラク以上に 少数の国家に巣喰う一部の者たちの組織的な独裁政権だと見なされて、国際社会のなかで笑い者に成ってしまうのではないかと僕は思います。 どうかこの事実を世界に公表して日本が間違った方向に歩まぬようにご協力をお願いいたします。 私の方からの一応話は以上で 質問を・・ながくなりましたから。 質疑応答 頁へ 2005年12月13日朝日新聞スクラップ |