東京 ことば悦覧 2008年春     home  

  石川タクマさん 木村シュンスケさんの ことば悦覧 2008 4月8日 

 0〜1時間まで  
 0分〜12分46秒  12分46秒〜27分44秒 27分44秒 〜46分06秒 46分06秒〜1時間00分16秒

  12分46秒 〜 27分44秒 

佐藤:
どういう目的でやっているのですか?と聞かれるが。分からないからやっているのですね かれらは。自分たちがどういうふうにやって、議題を設定してみんなと話し合いたいのだけれども。議題の見つけ方がなかなか分からないので、色んな事を問いかけたり、人を集めたり。いろいろ仕掛けして。自分たちの考え方をクリアーにしていこうと言う。他の人の脳味噌使って、自分たちの考え方やその境界を明らかにしていこうと言うのがあるんだと思うですよね。 建築を設計するときも同じだと思いませんか?自分で建築の事など考えて無かったじゃないですか、考えてましたか?

   具体的な仕事

石川:
最初からと言うと

佐藤:例えば何か仕事頼まれるじゃないですか、取っかかりの提案があるじゃないですか。じゃ今具体的にどんな仕事があるのかお話ししていただいて。それを質問すると言うかたちにしますか

石川:そのためにパソコンをここに置いた
佐藤:なるほどね、そう言う話に展開するだろうと 会場 わらい
石川:だってね、来て下さって
木村:なにもないんじゃなね

佐藤:最近やっているプロジェクトですかそれとも・・・
石川
:とりあいずHP
佐藤:みましたけど、見にくいですね伊藤大声をあげわらい

石川:そうなんですよ、この見にくさがまたね〜最高なんですねどね
佐藤マニアックでね、「ここに行きたい」って思っても行けないし共にわらう。どうやって俺の見たい処に行ったらいいかわならない

   完成したばかりの 美容室 
 
石川:
最近はこの2つですね。こっちは最近竣工した美容室で。こっちは舞台の。
佐藤:じゃ美容室の概要から説明してもらって、あと設計意図こんな感じですみたいな

木村コーヒーを出す

佐藤:あぁこれコーヒーですか、僕コーヒー呑まないんです。カフェイン系だめなんです。

石川:牛乳呑みますか?
佐藤:
ビールだったら良いです。(こまかな)説明なくてもいいですけど、規模とか大きさとか、こんな感じで建っているとか。だれでも分かる情報を

石川:そうですね

佐藤:改修工事とか新築工事とか

石川:あぁ。美容室の木造二階建ての新築で鳥取県の米子市の中にある、ヒエズソンと言う村なんですけど。

佐藤:
えらい遠いですね。なんで東京くんんだりまで頼みに来るのだ〜かいじょうおわらい それ不思議ですね。これですか?

石川:もともと建て主さんが東京に出てきて、美容室をやっていると。
佐藤:これが模型なのね?
石川:東京で美容室やっていて「戻って。やる」と言う

佐藤:なるほど、お知り合いになってて頼まれた。どのぐらい前の仕事ですか?
石川:完成したのが3月の中旬
佐藤:今年の、出来たばっかりですね。40坪ぐらいですか?もちょっと小さいかな
石川:40坪ぐらいです

佐藤:
模型を指し これ50分の一でしょう?
石川:
ご自分の家じゃなくって50分の一かいじょうわらい
佐藤:おれ訛っているからね わらい 
石川:耳が悪くって
佐藤:いやいや、ご自分の家しゃなくって、50分の一

石川:50分の一。
木村:30一でしょう
佐藤:デカイね、自邸も入っている

木村:入ってない
佐藤:入ってないの〜へ〜。鳥取県の山の中でこれ。
石川:いや。田んぼ、廻り

佐藤:どういうふうな感じに監理とかされたんですか?
石川:そうですね、ちょっと特殊な物件で、あの建て主が現場監督だった。
佐藤:あぁ自分で施行しちゃった?

石川:建て主のお父さんが友達集めてやれ〜」みたいな感じで
佐藤:業者登録なんかは無しで自分で作ってしまった
石川:まあ、規模的にもOKなんで
佐藤:申請もいらないみたいな

木村:申請はいりますね。4号でいる
佐藤:いるの
石川:なので、ある場所がどこにも納まらなくなって、どん詰まりまで行ってから、連絡が来るですよ「ここどうしたらいいですか〜」って。

佐藤:そんな、むちゃくちゃな
伊藤:それにしては良くできているよね〜

佐藤:概要とか間取りとか色々説明してもらえませんかね
木村:ここがエントランスで、待合いがあって会場がやがや
佐藤:おぉ風が凄いね今日は。嵐だからね。自分の事はアピールするのは、苦手なんですか? 会場笑い話しあいの外は横殴りの風雨 
石川:苦手ですね

佐藤:
ものすごい喋る人も居るんですけどね。僕は今回初めて喋らない木村さんを体験しているので。喋らない建築家と言うのもいいな〜と思って。一寸戸惑っているんですけどね。 これ見るととても平凡な感じですね

石川:平和、ちょっと牧歌的な
佐藤:スマイル系列でこう行ったとか、設計意図はどうですかね(模型をみながら)ここは外なんですか
木村:中です、ここにドアが在る

佐藤:特徴は、まるまる美容室で発注者が自分で作っちゃったと。設計はお手伝いしたけど、設計とかなりズレテいる処はないんですか

石川:意外に、プレカットで。そこの図面のやりとりはやったんで。骨組みがずれてるとか、そういう事はないです。
佐藤:カタチがまるで違っちゃった〜とかは

石川:一応ないんです
佐藤:この微妙にずれたような、間違ったようなズレは何なのでしょうか?
石川:う〜〜ん どうなんですかね?

木村:現場に行った時に、この建物はこれだけの大きさで、さらに敷地がこれぐらいあるんですけど「あんまりにもでっかいボリュームをここに置くのはちょっとやだね〜」って話があって「じゃー小さなボリュームを幾つか集めた様な建物にしませんか」と。

佐藤:バラバラで建っち固まっているのではないけど、ずれている。
木村:そうですね
佐藤:離さないかったのは機能的な問題ですか

石川:移動するときに雨がかかっちゃうとか、それはそうですね
佐藤:四角な平面と言うんですか、機能とプランが対応していると。そう言うのは最初からずらそうとしてないで、固まりと機能を一体にして、ちょっとずつズラスと。廻りが分からないですね。これだけ見てても納得できないね。会場吹き出しわらい 

石川:今まわりを
佐藤:この模型見ても。じゃーどうなっだと「そうですね」と言いにくいですね「模範解答かどうか」と言うのは。

石川:敷地が・・(敷地中心に立ち見回した写真をだす)
佐藤:何にもない郊外ぽい、ショッピングセンターが在ってみたいな。なるほど分かりました、廻りは。福島にもこういう景観一杯あるね。箱型じゃなくって家型にしたと言うのは?廻りとの関係を悪化させない。

木村:元々、順を追って話せば「瓦屋根」と言う与条件が最初本当はあった。それは説得をしていく内に、「瓦じゃなくっても良いよ」と言う話になった。
佐藤:屋根は瓦じゃなければだめだと。

木村:それはそれでま〜「面白くなれば良いのかな〜」と言う気もしていたんですけども、最終的には「ステンレスだったら良いよ」と

佐藤:機能・性能上は 「瓦の方が長持ちする」と言う話ですか
木村:一番大きいのは風が、吹き上げる時に「飛ばされれない」という。東京にいる感覚だと「瓦は地震で危ない」と言うようなのあるんだけれども、向こうの職人さんたちに言わせると「瓦の方がガッチリしている」と言うような印象だそうで。それで話をして行って摺り合わせて、最終的にはステンレスに落ち着いた。

石川:塩害もあるだろう
木村:塩害もあるね。ガルバリュームは嫌われましたから。
石川:とにかく「鉄の板みたいだと、数年でボロボロに成るからやめろ」っちゅう。
佐藤:潮風が吹いて来ちゃうの

石川:海も近いですよ
佐藤:潮が巻き上がってあっという間にやってきて
木村:ボロボロに成っちゃう
佐藤:ステンレスも危ういんじゃないですか、大丈夫ですかね

木村:まあ瓦と比べたら、危ないけれども、ガルバリュームと比べれば
佐藤:複雑な形状で潮が貯まりそうな処が一杯出来てるのは、そうう面から言うとリスクが大きかったのではないですか?素ぽーんと一つのカタチの方が・・。風吹いてきて入り隅のほうに貯まる感じがするじゃないですか。

石川:それを優先順位に置くのもどうかと思う 佐藤わらう 
木村:それはあんまり気にしなかった。一箇所だけできちゃった
佐藤:ミニマリズムでは行かない。ここに水平谷できちゃうよね〜

木村:一箇所だけ出来た。最初はここだけだったけど
佐藤:ミニマムからずれてきていると言うのは、そういう操作は考えていなかったですか。犬小屋のようにスッキリ、もあるじゃないですか。遠くから見たときに一つの単純で大きなボリュームにすると威圧感が大き過ぎるので、棟をズラして行った。

石川:
佐藤:ここに中庭作りたかったから、ズラしたわけではないんでしょう、遠くからの景観と言うか

木村:ぱっと写っている写真みても屋根が
石川:お隣さんと非情に良く似ている
佐藤:写った。感染しちゃったね。
石川:これみてると雰囲気似てる
木村:あんまりフラットでカクカクと言うようなのとか。すごい変なカタチの多面体とかあるとかと言う、雰囲気じゃない場所だった

佐藤:美容室発注する人だったら「モット派手な作ってくれ」とか言う人が多いんじゃないですか。目立つやつとか。これじゃ隣の家と変わらないから、民家と分からなくって「美容室どこだか分からないんで通り過ぎちゃう」とか。「なるべく派手なの」と言う要求は無かったのですか。隣の民家見て「うっちゃった・・よね〜」じゃ建物としては嫌だな〜と木村わらう、そういうクレームは無かったんですか

木村:そういうのは無いですね。逆に「東京帰り」と言うのをアピールしたいと言うのも有ったみたいだけれども。東京のピッパピカぴかの美容院をそのまま持って帰っるって言うのも。オーナーの御施主さんのカラーとは一寸違って。もともと御施主さんが求めていたのも。もともと御施主さんのお母さんも美容院やっているんですよね。その美容院だとか、田舎の方の美容院で、髪の毛綺麗にするわけじゃないけれども、友達がやって来て、ギターを弾いて、そういうのが日常的に行われる。コンサートが有るとかじゃなくって。

佐藤:なるほど、模型より実物の方が綺麗だね 共にわらう 

木村:喜んでいいんだか悲しんでいいだか
佐藤:もうちょっと模型真面目に作ったほうがいいんじゃないの

  会場おおわらい

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