仙台 ことば悦覧 2008年12月02日 home yokai DESIGN 石鍋羅馬さん 阿部篤さん 小池宏明さんことば悦覧 01 02 03 02 石鍋:建築ではないんですけど、一個目にやったのは 佐藤:もうすでに何か出来たんだ! 石鍋:これは企画した展覧会 佐藤:この資料は頂いていいのかな? 石鍋:はいもちろん 佐藤:これは何ていうテーマのデザイんですか、どこかのアパートの中みたいだね 石鍋:そうですね、これは東京でやったんですけど、実家を 佐藤:実家を乗っ取ったと。いい話だ 石鍋:ギャラリーになっているですよ今。母が運営してて、そこを借り切って1週間ぐらい、全体を作り替える、部屋をまるまるつくりかえる 佐藤:2008年だからまだ 間がないね 石鍋:夏です 佐藤:ね〜、これが第一回目 (美しい画像は石鍋羅馬さん、ブログ参照ください) 石鍋:第一回目です 佐藤:第一回「妖怪ぷちぷちの巻」って何ですか 石鍋:ふっふふふふふふ プチプチを 佐藤:あ、この写真はプチプチが下がっているのか 石鍋:はい 佐藤:ああなるほど 石鍋:プチプチだけを使って空間をつくりかえるっていうテーマにして、色んなプチプチで出来るおもしろい現象だとか、そういう可能性を色々探って。使えるものを色々使ったと 佐藤:なるほど、これがレポートになっているわけね 石鍋:はい、家具とかも作ったんですけども 佐藤:こんなにおおきなプチプチあるんだね 石鍋:あるんです、これは30oぐらいの口径の、あんまり一般的ではないですけど。 佐藤:プチプチを使って6角形の囲いにして、これが最初のみんなでの仕事だ 石鍋:これが最初にやったやつで、二回目にやったのは学生会議と一緒にやったんですけど。JIAの大会が10月に会議があって。仙台の定禅寺通りで 佐藤:インスタレーションのようなものかな?傘で出来上がった 石鍋:そうですね、幾つかのフォリーを作るっていう。JIAの大会中に企画されていて、学生の枠が2つぐらいあったんですけど。その一枠 頂いて 佐藤:イン・レーンボーとて提案したと 石鍋:はい 佐藤:石上先生ばりですね〜建築と環境を越境するかのようなインスタレーションでね 石鍋:環境 ふふふふふ 佐藤:環境と融合しさせて新しい建築の可能性を探究する まずは作ると。傘のデザイとプチプチのデザイは似てて、どこがどういうふうに繋がり一貫しているのか、繋がりがあんまりないのかな 安価な素材かな 石鍋:やろうとしているのは違うんですけども、何かしら一つの素材を使って 佐藤:一つの素材という点が共通してるんだね、こちらはビニール傘だと。一つの素材で環境に仕掛けて、そこでどうしようとしてるんですか? 環境が違って見えるとか環境の概念をかえるとか、そういうたくらみをもってるわけでしょう。ただお祭りに参加して気持ちよかった〜そういう話じゃないんでしょう 阿部:そこまで大きなコンセプトが無いにしろ、これプチプチにしろビニール傘にしろ、割と身の回りに有って普通に使っているものじゃないですか。それで例えば、これだったら、パーテションにして何かモアレを起こす事で何か奥行きの無いようなブースを作ってみたり、あるいは傘の組み方一つで何か大きなストラクチャーになって、お祭りの雰囲気だしてくれていたりするという、そういう驚き実際あるんですね。 佐藤:身近な素材を転用することでも違う体験ができちゃうよ〜みたいなことを 石鍋:実は一般の人にアピールしやすくって、展覧会の時もそうでしたけど。定禅寺やった時も普通の人が観て、凄く驚きが判るって。普段 見ているものがこんなふうになっちゃうんだ!という 佐藤:なるほど、これは常にアンテナを張って 何か仕掛けが出来そうだと、呼びかけているんですね、ジーットしてたら声が掛からないですよね 石鍋:そうですね、一回目をやって色々学校の関係者とか先生とかに観ていただいたので、その切っ掛けで二回目が話を頂いて 阿部:どっちかというと 話頂く感じだよね、こういう処でやってみないか〜と 石鍋:あと豊嶋君がデザインとかでも同じ傘の展示やっていたりとか 佐藤:このような活動をして 建築とは少し違うけども 石鍋:インスタレーション寄りですけども。割と自分たちで扱える素材を使って出来る 佐藤:既知の体験をちょっと歪めるっていうかさざ波を起こしていくということで、情報を発信する事についてはまり熱心ではないけど、記録はちゃんととってあるよね 石鍋:はい。WEBのblogはやっている 佐藤:ブログ活動はやっているんですね、人気あるんですか? 石鍋:あんまり今の処は知名度無い、今回のインタビューとかで はははっはは 知って頂いだけるといいな〜と思ってます 佐藤:この インタビューの記録に触れて、知って貰えるかもしれないよね、そうだといいね〜 石鍋:そうです 佐藤:どのぐらいアクセスしてるのか調べた事ないんで、分かんないんだけどさ〜、結構みてる という話は聞くけど 石鍋:と思います。 佐藤:たくさんみられちゃって、訂正したいって泣きべそかいても訂正してあげないだけどさ かいじょうあははははは 佐藤:みてるらしいね。俺そういう事をかんがえてWEBのhpを使っているわけじゃないので。8年ぐらいやっているから見てる人が多いかもしれない。会社で一度日記などみないと落ち着かない、mhhp中毒患者は居るんだメールあるから知る。そういう報告がある。情報を発信するという事に対してかなり自覚的にね若い年代から出来るんだよね 石鍋:そうですね 佐藤:今は簡単に印刷媒体じゃなくってネット上で情報発信が出来るようになったからね。学生の時分から有名になっては困るんじゃないかと、逆に思ったり 会場はははははは するけどね。学生の時からイメージが固定しちゃうじゃないですか。 会場うんうんうん あの妖怪グループはこういうもんだ〜って決めつけられて、30〜40才ぐらいになると変わるじゃない ごくあたりまえだけど 多くの皆さんは。 その時に前イメージを払拭するっていうか、学生の時にできた妖怪グループのイメージがナカナカ変えられないという、好いような悪いような。どっちがいいのか俺には判らないですけど。ただそうなかでも 情報を発信して、やり続けようと、3人で。就職バラバラに成ってしまうけどどうするんですか? 石鍋:まだ決まってないので何とも 阿部:あはははははは 石鍋:バラバラになったとしてもこの活動は続けて行きたいんですけど。 佐藤:成るほど、ユニットでね。1年一回ぐらい何かイベントのようなものをね 石鍋:5人全員一緒ってわけにいかないでしょうけど、何か継続は 佐藤:女の子がいないから もてない妖怪グループかと思っただけど 会場ははははははは そうでもないの 石鍋:うち割と女の子少ないですよ 佐藤:東北大の建築系は女の子が少ないんだ。ああそうなんだ。なるほどね〜 これは今年の8月と10月だっけ。 石鍋:10月、11月までやってました 佐藤:自分たちグループと社会との関係がちょっと見えたということもあったんですか 石鍋:う〜ん 社会との関係? 佐藤:自分たちの存在を示すというか 、ネットだとリアルな空間じゃないじゃないですか。この作品はリアルな場に在る、自分たちのプロダクトが、その中に物を提示して自分たちの存在を主張できる機会というかな〜。認めてくれる人もいるだろうと思うけども。リアルな場でかなり反応があったという事でしょう 石鍋:ああそうですね。 佐藤:ネットは誰がみてるか調べ難いし、そうそうメールが在るわけではないし。 リアルな場だとありそうだ 手応えが現地であったわけでしょう 石鍋:学生でもこれぐらいのものが作れば直接何かリアクション頂ける 佐藤:という事をですよ、大学に来たならば建築とは何か、とか建築にとっての概念とは何かと、そのようなことを考えて、悶々と勉強しているんかと思ったら。 意外に社会との関係性を求めている、社会活動みたいな領域に目が向いてしまうというのは、何か焦りですか? 阿部:どっちもだとおもいますね、学校ではもちろん抽象的な考えても、結局物じゃないですか建築って。その物をいかに立ち上げるか?っていうのは同時にやる時に模型を作ったり延長線上で考えていたり、1/1でものをつくっていて 佐藤:なるほどな。この作品を大学レベルの抽象的な言葉で語らなければいけないという作業もあるわけでしょう 小池:そうですね 佐藤:通行人に受けたからいいでは よかったよかたではね。 大学で勉強している意義が失われかねない。社会に出ちゃいば1日で荒波うけて 抽象的に語る場は無いじゃん。 阿部:う〜ん 佐藤:金儲かって大成功だってのが多いんだから、何しろ100年に一度に金融危機まで突き進むんだからさ 。概念なんかどうでもよくって 銭が恋人になってるわけだし。だから この成果をもうちょっと抽象的な言葉で語ったり伝えようとしたりするっていうことは、学生の内にしか訓練出来ないよ。そういう気がするんだけどね。 会場:うん 佐藤:それが無いと、持続力も劣ってくる 会場:う〜ん 佐藤:社会をとりまく環境は色々多様にあるからさ、現実に巻き込まれて、概念を持たないとやがて消えてしまう。取り込まれて行くというのかな。そういう感じがするよね。他者は大きな欲望を持って生きているんだから、取り込まれる。 JIAだって妖怪グループを目立たせる為に こんなことをさせているわけではないんだから。彼らの活動の中に取り込まれているわけだから。彼らにとって必要なくなると来年は来なくっていいよ〜と言われるでしょう。 石鍋:ええ 佐藤:そういう処を荒波にも踏み入る前に 自前の概念を磨かないとね。妖怪グループは僕たちの活動 や概念を揺さぶり合っているから来年もまた呼んで活動してもらうと、連鎖が起こるので、そういうことがらを伝えていかない限り座敷はからない。 自らの活動に合った遠くまで伝達する言葉を発明するなりしてね、そうしないと、ただ面白いことやったな〜ではね、安い予算でみたいなことではね、それで消えて終わってしまうじゃん。 石鍋:ちょっと二回しかまだやってないので 佐藤:持続するかどうかわかんね〜と 石鍋:それほど、方向性を固めるっていうもんでもないかな〜と 佐藤:学生だけど そう言う機会を得て社会化する活動が出来たと 石鍋:はい 佐藤:まずはおめでとうございました。それでですね、5年後に再会するわけですが、5年後の自分に向かって何か一言あったらお願いします 石鍋:5年後のですか、そうか5年後にインタビューされるのか 佐藤:そうですよ 会場どよめく 佐藤:そうですよ、それを聞くのではい、第二バージョンに移動しますけども、とりあえず建築からスタートしたが現況はこのようになっていると。5年後の自分に向かって何かメッセージは無いですか?。違う人間になってますからねたぶんね 石鍋:僕もそれを一番望んでますね、今考えてこんな事をしてるんだろうな〜っていうレベルを越えてほしいな〜というか。 佐藤:そのための戦略とか手法はどうするんですか 他力本願?一緒にやってりゃなんとかなるさ〜で 笑ってますけど 石鍋:しばらく仙台に6年ぐらい学生時代居たので、もっと違う環境に出て 佐藤:外国に行くとか、やっぱりローマだな ははははっは そうか、とりあえず外国に留学なり、遊びに行くなりして 石鍋:働くなりして 佐藤:あまりにも社会が違い過ぎるよね、イタリアと日本では 石鍋:そうですね〜まあ。人間が違いますね。 佐藤:イタリアに永住するならいいけど、日本で活躍しようとするなら。違う社会だと、俺も住んだことがないので判らないんだけど、行った事もないけど。そうですか、石鍋さんは、違う自分に会ってみたいと。今日と同じ事を言ってたらどうすんでしょうかね〜 石鍋:あはははははは 佐藤:記録し残すって厳しいんだよね〜 石鍋:5年後に読み返したら同じだった ははあはははは 佐藤:同じことを言っていたりして たぶんそうだよね、まだ24才だし 石鍋:30才ぐらい 佐藤:30才ぐらいだから ぼんやりしている期間だよね。30才前にはっきりしている奴は天才だよ。石鍋さんが天才だったらスッキリーバシート進んでいるだろうけど。天才は不幸でもあるから迷う方がいいよ。今 幸せそうだから 多分変化してないだろう 石鍋:ボンヤリはしてると思います。ボンヤリの幅が広がってほしい 佐藤:ああそうかそうか いいねボンやりの幅ってね じゃ 阿部さん 28:30 03へ |