大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

  新田正樹 さん ことば紀行 2008年 5月13日 雨  夜 高麗橋の新田事務所  
 その01 その02  その3 その04 その05 その06 
 その07  その08 その09 その10 その11 

 その08 

新田:他にもあるんよ
井戸:色んな鬱憤がたまって
新田:そうそう。あるやん追加とか、工務店は追加言ってくるやん。認められるかどうかは別やで
佐藤:そういうのって認めないでしょう

新田:ただな正当な追加もあったんや。道路の切り込みとかあるやんか。そううのもあってもな、値切られるわけや
井戸:それは金額だしたんじゃないですか、プラスマイナスで
新田:出したよ、それで裁判になりそうになったんで、折り合いを付けてやったんや僕が
佐藤:ごね得ってのもあってな
新田:施主の方が強いんや、チャントした工務店はな、追加出るとちゃんとサインしてもらい工事するわけや。なんもしてへん勝手にしてたから 。自分も揉めて おったやなかいなあ

井戸:終わりました
新田:そやろう。超もめとったやんあか
井戸:揉めてました
佐藤:モメル原因の共通ってなにかな
井戸;共通はしてない。僕は見きり発車したからなんです。その時は
水野:裁判かなにかなに成ったんですか

佐藤:新田さん演歌止めてくれるかな
井戸:裁判になって調停。こんなもん文字になるやなーと思って喋ってますけど
水野:演歌も文字にするんですか
佐藤:しないよ〜 起こすの混雑するからね

水野ははははは
佐藤:音楽無い方がいいな〜
新田:ない方がいいのな
佐藤:聞き分け難いんだ


新田:へえ〜井戸君これ観とったんやな
佐藤:なにか コメントしないと井戸さん。これはどこに在るんですか?
新田:上六ゆっているやんか、すぐそこやんか
井戸:郵便局のこっちですよね
新田:そうそうそう

佐藤:新田さんそ これじゅうにつくってるね 神出鬼没にやってるんじゃないですか
新田:そうやこれちょっと現代におもねったわけや
水野:はははははは
佐藤:おもねるじゃなくって未消化じゃないの

新田:おもねってんや、これの方はなまだないいや
佐藤:何がちがうか判らない
井戸:はははははは
佐藤:何か不満がある

新田:これはコンペやからな、やっぱり通ろうと思っているわけや。これはコンペに通ろと思ってなかったんや。こちの方なはまだ通ろうと思ってなかったからまだフリーにやっているというこっちゃ
佐藤;新田さんの自由っていうのは 聞いてても判らないね

新田:でも差はあるやん
佐藤:見た目の問題か
新田:そうそう

井戸:佐藤さんが言っているのは形式でしょう
佐藤:みためはどっちも同じや、それほど問題になるほど差はないと思うけどな

新田:問題になる程の差じゃなくって、そうじゃなくっても差の違いを言ってるだけや
佐藤:マニアックで普通の人は それは判らないかもしれないな
新田:普通の人は判らないと思うよ、大声を上げて大上段にいう話ではない。よくいわれるわけや、そういう意味で いうからそれは違いますいうだけの話。僕はこのぐらい片足でも出来るという
佐藤:片足か
新田:ははははははは

佐藤:実物の方が可愛いくっていいじゃない
新田実物可愛いよ
佐藤:可愛いらしいよ
新田:ちっちゃくって

佐藤:模型を持つとな はははははあ
新田:ふふふふふふふ、ちょっと誰か思ったやろう。
井戸:同じ年ぐらいやと思ったんです見た目は
佐藤:新田さん 相変わらず若い

井戸:まさか新田さんと思わんかった。
新田:なるほど、来た人が違いますねんて言うからな
佐藤:違うか 違わないな
新田:佐藤さん おもってくれるけど、普通の人はなそういうわけや。言われたからどうこう無いんだけど

佐藤:やっていることはあんまりかわってないからいいね
新田:はははははは、そうそうそう
佐藤:悪意が無さ過ぎるよな 真面目すぎるよな
新田:もっとね、普通にちゃんと作っている人
佐藤:ああ発注者に言われた通りっていう意味かな

新田:そうそうそう
水野:新田さんに悪意を感じた事ないんですよ私は
新田:どこで捉えるかなんだ
佐藤:悪意はやっぱり建築家には必要なんだ、下心ないとだめなんだ

新田:そうそうそう
佐藤:無いから
新田:僕自身はあるんだけど どこと比べるかや
佐藤:ああ比較の問題か、主観的な問題な

新田:悪意と判断するのは判断する人が違うやんか、最高度の悪意はどこかいうのがな、どこを水準にするかいうのはね微妙に違う
佐藤:それはそうだ

井戸:悪意が無いから 結果的に出来る悪意もある
新田:それは建築物が悪意じゃないんだ。精神が悪意なんだ
   佐藤 井戸 わらう

井戸:僕は結果的に悪意というか強制力がキツイので
新田:それは建築物が悪意じゃなくって、造形とかね、ものが悪意なんじゃなくって、存在が悪意なんや、 その建築の存在が悪意なんや、それは彼は判ってやっているんだ。建築物事態が悪意の建築ではないんだ。
井戸:発想がっていうことですか

新田:あの人の発想は悪意がないんだ、だから彼の建築自体は悪意を作ろうとしてないから。本当に悪意もってつくり、そういうのはな Iとかな、ああいう連中や。IのほうがAだいぶ若いんやで。
井戸:ああそうなんですか
新田:5才とか
井戸:そんでも今の人から見たら一緒や
新田:違う違う 。悪意のある若い建築家は居ないよ。悪意を持ってないもん、生まれながらに。僕の意見よ。なぜ悪意を持つかいうことだろう。コンクリート打ち放しでやっているから、いま結構ハードになっているから。そういう意味で悪意になってしまっているだけで。建築に悪意はない。判りやすい もんあの人の建築って。

佐藤:素直な建築やな

新田:素直なモダニズムの建築なや。それを打ち放しであくまでやっているから、美術館でもなんでもやるから 逆に悪意になっちゃうだけで。建築は悪意全然ない

佐藤:話を変えよう
新田:そうやろう

井戸:さっきから気になるんですけどあの模型はなですか
水野:これは集合住宅
佐藤:形式的にやっている
井戸:これ面白いじゃないですか
新田:こんなもんは出来るって

佐藤:はははははは
新田:左手で出来るって
井戸:いいと思いますけど、もっと単純化すると

新田:それは簡単なんや
佐藤:いいやないか 井戸さんが興味あるんだから
新田モダニストやな〜
佐藤:モダニストだって言っているからいいんだよ

新田:そうか
佐藤:井戸さんはモダニズムを越えられないって言っているんだから
新田:そんなら井戸君が喜ぶの一杯あるで、これこれはどうや
佐藤:これはどうやって

新田:はははははは これはハウスコンや
佐藤:でっかいな〜
新田:それは最終に残ったんやな
佐藤:新田さん模型を作るのが楽しそうやね
新田:そんなことないよ
佐藤:実施し 設計料貰いたい

新田:もちろん
佐藤:大阪の町そのままや
新田:大阪違うで、福岡や
佐藤:これも出来ると結構いいね
新田:出来てない、落ちたや、出来たらおもしろそうやろう

佐藤:うん
新田:そうやん
佐藤:模型 観ただけでわかるわ、建築上手になっているね
新田:だからおもねっているからや
佐藤:脱力して楽しくやっているんじゃない

新田:そんなことない
佐藤:苦しんで こんなの作っているの
新田;いやいや、そういう意味ではそうやな
佐藤:気楽に出来るじゃないか
新田:気楽に出来るよ 、だから時代におもねっているよね。生き延びんといかんから
水野:おもねっても 生き延びられへんかったら
新田:そうそうそう、それはキツイね。おもねってんのに生き延びられへんのは。だからどうしようかな〜と

佐藤:先のことは判らんほっとけ〜風 の向くまま気の向くまま ははははは
新田:それでコンペばっかりしてんのや メキシコのやつみせようか

 音源3 30分 05秒 次のページへ