2007年3月31日 柳原照弘さんと建築あそび記録  home 

 3月31日 ・   ・  M ・  ・ XL ・ ワイワイ1 ・ ワイワイ2  

●   (以下 言葉にそう画像データは 柳原さんのサイトを参照下さいませ) 

次Lなんですけど。Lはプロダクトではなくって空間をつくること。ここから空間デザインの方の話になっていきます。

これはもう一つの箱。これは東京の中目黒で美容室を計画したんですけど。もともとすごい小さい28坪の敷地の中に「個室を作りたい」という要望がありましてそういう中で個室を作るとどうしても空間が狭くなるので、「開放感とプライベートという両方の相反する 要素を作りたいな〜」と思って箱の中にまた別の箱をつくりまして。

一見ま〜分かれるのですけど、中に入るとこういうカタチでいろんな箱がぽんぽんと置かれているような、デザインなんですけど。 この隙間を縫って最終的に行くと こういう中に一つのボリュームというか別の空間ができるデザインなんですけど。

これ(仕切)が壁だとすごい圧迫感があるんですけど、上が抜けてることで 空間は一体になりまして、ちょうどこの高さがお客さんにとってはすごいプライベートな意識がする。

s:美容室なのね。

柳原: 美容室です。美容室で一番大事なのはお客さんがゆったりしてくれることと、スタッフがコミュニケーションがとれる。シャンプーをする担当の人とか

s: スタッフの人たちは立っているから互いに見える・・。

柳原:そうなんですよ。スタッフは立って仕事をするので その目線は通り抜けるようにデザインしてまして。お客さんは座って髪切てもらうのでお客さんにとってはプライベートの個室になっているっていう。これは各機能ごとに箱を作ってこの間を抜けるようなカタチで、いろんな機能が入っているんですけど。この上からスタッフはのぞくことができると思います。

この箱と箱の間にまた別な箱を置いて ここはレセプションになったり。白い上に吊っているのはコートを掛けてあげるところなんですけど、ハンガーだけ用意して。
ほかの、今まである美容室とは違うプレゼンテーションしました


s:よくできてるね

柳原::はそうですか。ありがとうございます。で、待合い室とか歩く導線は箱と箱の間にできた間ですね。スペーシングを間をぬって箱にたどり着くというデザインです。


●アートと公園の距離

これはまた別の アートと公園の距離という、ものなんですけど。ヴェイディミーカンというものなんですけど。ヴェイディミーカンと言うファッションをテーマにアート活動をしている集団が居まして そこのショールームを作るということで。

アートというのはたぶん意識されていると思うんですけど。アートって一般の人と結びつかない。 美術館で結局週末見に行きますけど、結構特別なもので あんまり日常の中に結びつかないものなので・・・。それを「どうにかして結びつけたらいいかな〜」と思いまして。

その「距離感をどういうかたちで アートに取り込んだらいいかな〜」とずーっと考えていまして。この奥がギャラリースペースなんですけど、手前が公園になっているんですよ。この手前がギャラリースペースですけどその間に大きいカウンターカフェスペースをど〜んとつくりました

これによってカフェというのは一般の人が受け入れるものなんで、呼び込みですね。カフェとして機能しているものを公園から一般の人を呼び込むことでアートにより近づける。というほんとにシンプルな構成なんです

夜になるとこういうカタチで、カウンターだけ作って。公園側から見るとカウンターがあってカフェに見える。

s:公園との仕切しきりには ガラスなどが入っているんですね 一応

柳原:一応入っています。解放するとほとんど一体化するんですけど、その公園とギャラリーという、「一般とアートというところをできるだけ近づけたいな〜」という操作をしました。これは最初なんですけど。

ここで「どういう展示してるか」と言いますと年に2回僕がカフェに合わせて、ソファーとテーブルというのをテーマに家具を作りまして。 展示として見てもらいながら販売もできるスペースというので、ここを使わせてもらってまして。今までに 三回してまして。

一回目がこのパレットのテーブルと文字が書ける「グラフィティー」というソファーをつくりました。

2回目がこの薄く見えるシャドーというテーブルで、3回目で今やっているのがこのソファーです。「ハーフウェー」というソファなんですけど。

このソファーは90pという横幅なんで、90pというとすごい中途半端な数字なんです。一人で座ると60pぐらいがいいし二人で座ると140pぐらいがいいんですけど、その中途半端な90pをあえて作って、いつもより一人で座るとゆったりできるし、二人で座るとより密着できるというか〜。

近くにいれるソファーという。これはどういう展開をしたいかと言うと・・・これはCGなんですけどこういうカタチでいろいろ並べて。 でモジュールが90×30pというモジュールでいろんなカタチに組み合わせれるので、これも購入してもらう人が自分の使いたいカタチで自由に組み合わせれるソファーです。


●リノベーション

これも普通の築25年とかいう古いマンションで、これの改装の話がきたんですけど、これの間取りを分けたいんですけど、居間をそのまま改装すると人が入らないということで、違うカタチで提案してほしいということで、。分けているんですけど磨りガラスでしか分けてないので光とか空間は一体感・・一体化しているんですけど、機能としては磨りガラスになってマジ切られているリノベーションのプロジェクトです。

こういうカタチで普通のマンションにガラス一枚だけ入っているですけど。



●美容院改修

これも香川県の美容室なんですけど、今はやりの白い美容室というのを作りたいというのではなくってもっと違う、のテーストの美容室を作りたいという要望がありまして、で完全に和にしてしまうと年配の人しかこないので、イメージとしての和を提案しました。この光でお客さんを導くようなデザインです。


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