sunchild てつがくカフェ@ふくしま 2018年11月10日   2018年 作成 佐藤敏宏
06 カフェ終了後

■ 基金に聞く
佐藤:今日、ヤノベさんに質問しても分からなかったので質問させて頂きます。しぜんエネルギー基金(GOGの会場で)2016年11月17日にヤノベさんから寄贈されてますよね。(その時の様子記録へ

基金
:うん
佐藤:その時にヤノベんさは文化発信基地作りと合わせて寄贈したいと。それから、最初は「博物館か美術館に寄贈したいと」そのような・みたいな話だったんですけど。話がいろいろ進んで行って、10分の一の作品寄贈から、目録を書き換えて現物の寄贈になったわけですねその時の様子は頁の終わりの方に
基金:そう そう

佐藤:もちろんヤノベさんは福島に(サンチャイルド像を)置きたいと、前のめりの気持ちが凄くあったわけだから、それはいいと思うんです。けれどただ唐突に8月3日に福島市のこむこむに立てられちゃった、知りたいのは、その経緯と訳ですけども、その間の事情が分からないんです。木幡市長が「勝手に俺のところによこせ」と言ったのか、そう私が勝手に仮定して今日の会場で語りましたけれども、しぜんエネルギー基金の方は寄付を受けたはいいが、持て余して福島市に振ったのか、何かその間の事情が、全く分からないのです。最初に寄贈を受けたしぜんエネルギー基金で設置してもいいわけですから。もしよかったら移った経緯なども含め説明を聞かせていただけると

参照 注など
:設立当初から政治的組織である。しぜんエネルギー基金。設立時の様子を記録した動画。設立記念シンポ。 動画01  動画02
   


他に菅原(元RFC) 遠藤(会津の書房の方)で館長の常連女性お友達ギャラリーも動かしている
基金:私はね、ヤノベ君が、本当は自分は再生可能エネルギーの会社をやっている、会津電力でね。「喜多方の方に置きたい」ということだったの。それは山の上に、雄国の山麓に在る。そういう話もあったの。でもその時からずーっと来て、色々、ふくしま自然エネルギー基金を、そこ(県庁傍)の再エネビルというのが在るんですけどね。
佐藤:GOGも入っているビルですね
基金:ふくしま自然エネルギー基金があって。そこでギャラリーオフグリッド(GOG)って、ご存知ですか
佐藤:知っています。

基金:
そういう事で、活動しながらやっていくなかで、ヤノベ君が「じゃーこれ」ヤノベ君の作品展の時かな「いいねと、うちの方でじゃーいただきましょう」と。だれか欲しいと言ったから(注1)、ヤノベ君も一瞬たじろいだけど「じゃー上げる」という事になって。彼はやっぱりその先に福島で何か仕事したい、表現したいと思いよね。
だからその後、結局、本体があるわけで。あれは三体くらいあるのかな。茨木とね


 (2018年5月7日ヤノベさんを訪ねる絵 県博の面々が右2ふたり)

 
(5月6日大阪にて)

佐藤
:三体ありますね(福島市のそれは最初につくられた像である)
 注1:記録3を読むと 寄贈の誘導は県立博物館の赤坂氏、とK学芸員だと分かる


 サンチャイルド像が除幕された日
 2018年8月3日博物館の面々との宴



 自然エネルギー基金と博物館員の宴

(福島県 博物館内の ライフみゅうじあむ ねっとわーく へ文化庁から今年度1458万円交付されている)

基金:それをやって、「そんなデカイの、もらったってしょうがなねーなー」と思いつつ、でも「どっか好い所がないかなー」と探しはしていたんですよ(注2)。
 
 でたまたま、小林前の市長から今度の木幡市長になったでしょう。私としては自然エネルギー基金で年賀の挨拶に色々福島市との関係もあるので、挨拶に行ったんです。何時だたかな一月の末頃だったかなー。ちょっと記憶に無い。

佐藤:福島市に年賀の挨拶に行かれたと

基金:
市長にね。私はいろんな意味で自治体のトップみんな私の事を知っているので。そうしたら、彼はどこだっけ、岡山県の副知事か何かをやっていた。その後、復興局長になって(福島市に)来たのかな、ここにな。
 で岡山に居た時に大原美術館でサンチャイルドを観てるんですよ。大原美術館の空間に。それなりに、あとヤノベ君の作品もよく分かっているし。
 その時にその話したのね、「こういうのをヤノベ君が寄贈したいと言っているけど、どうだ」と言ったら、そん時は、市長もね、それなりに反応したんですよ。だから私も「お、市長なんでヤノベ作品分るの」と言ったら「いや「俺、観たことある」ということ。彼は彼で、市長になったばっかりだったでしょう、これは俺の憶測ですよ。だから彼は福島に対する何て言うかなー、プレゼンテーションしたかったね、市民に対して。
 「おーいんじゃない、話し合うね」と「じゃー」そうだと。こっちもね何処に置くかというのを考えながら居たんだけど

 県立美術館なんとかと面倒なんですよ(注4)、置く場所がね。そしたら「行政のトップが置けるんなら、自分のプラスに・・・」いろいろあったですよ。最終的に収まったんで。

注2:基金は正直に「持て余してたと腹をさらし「どっか好い所なかと探していた」と続けて語った


注3: 当選したての福島市長を訪ね2018年の年賀の挨拶に行って、サンチャイルド像 福島市へたらい回しの道が拓かれた













注4 耐用年数に問題がある、保管場所がデカくってない 2018年111月8日学芸員に聞き取り確認した


佐藤:いろいろあったというのは福島市の他に候補地があったということですか
基金:いやいや、福島市の中で信夫山に置くとか、なに公園だかに置くとか、色々観たんです。(福島駅東口の)古関裕而の隣になんていうも
佐藤:はははは
基金:それはあんまり。でやっていたら、NHKのこむこむね、あの辺がいいんじゃないのという結論に(注5)、皆でというか、市の方も、ヤノベ君の「それでいいんじゃないないの」と。で準備を進めて来て。8月3日、唐突と言えば確かに唐突という表現になるのか知らんけど
佐藤:7月6日に記者会見され発表されました(注6)

基金:うん、、うん。「お祭りの時にやろう」という話だった。8月3日じゃなかった確かあれは。
佐藤:それは除幕式ですね



注5:ヤノベさんも、てつがくカフェにおいて小林さんの質問に答えている(記録02



注6 設置会見動画
    同上文字お越し記録 

基金:そういう事なんですよ。だから、金も掛かる事だし、そういう意味では、未来基金(研究会)というね、ここのあれがあるんですよ。ここの理事長は信夫山や、駅前開発大好きだな。この福島が大好きだと。
 俺もそれを聞いてたから、じゃお金の有るふくしまみらい研究会)基金から「ちょうど駅前再開発のシンボリックな物に丁度いいね」と(注7)。

佐藤:福島駅前再開発のシンボルにいいとね

基金:私はね、そういうふうに代表は考えるんじゃないかと思った。だから、ということで、代表は。私はヤノベのあれというのは、とにかくやられっぱなしでいてねー「シンボリックな物を置かないで、これ(福島原発事故)を語り続けていかないとしょうがないじゃねーのか」と思っていたから。それはどっかに設置したかったんだけど。ちょうどNHKの傍だし、ちょうど好い所だなーと思って。そういうことですね〜

佐藤:なるほど、そうすると、ふくしま未来研究界ですね

注7:S K コーポ レーション所有の土地に絡む コンベンション計画を軸とした駅前再開発と、震災で凍結中の西庁舎建設計画

基金:
あのね、私ちょっと聞いていたんだけど、この件(サンチャイルド撤去事件)には興味あるんでしょう。でねー福島市民について僕は、ちょっと。みなさん福島の方かな。あんまりおとなし過ぎるんじゃないのと。情けないなーと思うんですよ。(注8)

佐藤:それは、どういう意味ですか。
基金:あの像がまた風評被害を思い起こすだの、なんだのって。直接福島の市民が言ったんじゃないんじゃないかなー(注9)と思うです。そういう感じの人も居るんでしょうけど。
 僕らだって会津に居たってね、直接風評被害は真正面から受けてますからね、お酒 売ってね。でもそれはそれで、ただ桃涙、農協の菅野さん、じゃー桃のジュースと酒でやろうと、売りに掛かっていろいろやったもんですよ戦いに行かないとしょうがないのに、だめだめだめだめ、あれもだめ、これもだめ。そんな思いもあった。
注8: 実業家らしい発言


注9 単なる憶測の話


佐藤
:今、福島市にアンケートの開示請求を出していて、反対意見がどういう内容なのか分らないので内容を説明できないのですけど。それ見てからじゃないと同意・不同意、はっきりしたことは言えませんけど。
 今の僕の感触では、ネット上で、あの場・こむこむ館に来ていない人が、エコーチェンバー現象と言うらしいんですけど、そこで否定論が盛り上がている。それが一つ大きな像を撤去する動機にはなっているようです。
アンケート110通の中の8割りその方々が反対表明しただけですね。福島市民のやる気のなさ」にいらいらするようにと言われると、それはちょっと違うでしょう、と思いますね。まだ分かりませんね

基金:今日こういうあれ(市民との対話)を、本当はやりたかったんだけど。それは俺たちがやるのはおかしい

佐藤:福島市長は自分でやると撤去会見の時に言ってましたよ(注10)。2ヶ月経っても(福島市民と語る意見を聞く会)やってないから。今日のような形になったんだと思うし。サボタージュしている訳ですよね。最初からやる気がないけど、リップサービスでしょうか。それは解体撤去会見動画として公開されています、市長の怠慢だけですから

注10:
2018年8月28日 福島市長撤去会見より
   (公開動画へ)
「 ヤノベさんの個人に対する言われなき批難中傷が無いように、切にお願いを申し上げます。ヤノベさんは市民との対話の機会を希望しておりますので、そうした機会が設けられれば、検討をさせていただきます」


基金
:それは福島市民としては「市長どうなんだ」と。あん時の意見は、あん時の意見で、アンケートを採どうたということでやったけど。「本当にそうなのか」どうかということと。じゃこういうシンボリックな物をもう一度ね、これからどうするんだという事を皆さんでやぱり、テーブルを作ってもらったら。現在、あれは寄付された物だからな、福島市の財産、値段付けるとたいへんですよ、ふふふふふ

佐藤:10億と言ってましたねー
基金:そんなことは言ったかい ははははは。
佐藤:億はするでしょうね。

基金:それはいいとして、もう一度ね、しかるべきところに皆さんで、合意と言われると僕はまあ、あれだけど。それは合意があった方がいいんだけど。
佐藤:21世紀は合意は無理ですね
基金:僕もそう思いますね

佐藤:だから、本当は僕は自然エネルギー基金で設置場を作って設置すればよかったと、個人的には思うんです。だって市民とか世界の人々の同意を求めるのは時代錯誤だと思います。

基金:だよね〜

佐藤:好きな人たちが集まって、好きな敷地に立てるのがいい
基金:そうかも知れませんね。
 だからその時に思ったのは、福島市長が「福島に置きたい」と。で、少なからず、みらい基金の(ふくしま未来研究界)理事長も市長を応援していると。それはいろいろあった、駅前再開発の事もあるし、そういう一つの「シンボリックな所に持って行きたい」というのがあったんじゃないかな。だから、ただ木幡市長、それを期待した訳じゃないけれども。まーねー。性急だったよな、何回もねー、本当の事を言うとね、「ゆっくりやれ」と、「がたがたお前さわぐな」と。
佐藤:忠告、言ってもだめだったと、今日の会参加者は邪推していましたけれども、「駅前再開発を進めるためにサンチャイルド像騒動は邪魔だったのであっという間に撤去した」という話はちょっと出ましたけど。

基金:それは無いでしょう。あんのかな?
佐藤:僕も分かりません。
基金:あのことが問題になって、その時点(寄贈した)では市長は思っていなかったと思うよ。
佐藤:その時点ではね

基金:だけど、 それは特定の力を持っっている、福島を愛する人が多いにやっていくだら。それは僕はねはははは、しょうがないんじゃないかなーと思ってますけどね。力あり過ぎるというか。でもあの人は悪者のように思われているけどもそんなことでないと思いますよ。あんなに力があって情熱の人が、今は再エネだって相当やっているし。僕は決してそういう悪い意味では捉えていませんから。会って話もしているし。


基金:
もう一回やってくださいよ(市民との対話集会)、そうしたら全面的に。
 僕らの所に「俺が欲しい」「俺が欲しい」と皆来ているの、俺の敷地に置くからとか、というのは、だから俺の物じゃないから、だから福島市から、どういう風にするのか、売るのか。市からどっかの、市からまた特定の企業あたりにだすとまた、「なんでそういうこと」になる。

佐藤:市の財産は勝手に処分できないでしょう
基金:そうであれば、一端戻してもらってもいいんだけど。ただ、それをまた未来研究界に戻してもらうと、またややこしくなるから。たぶん彼は受けないから。

小林:それは逆にパッシングした側から「それ見た事か」と変な風なことになりかねない。
佐藤:僕は赤坂先生がかなり、全体のシナリオを書いたんじゃないかと思っているんですけど、違いますか

基金:はははは、はははは

小林:
またこれもね、うがった見方なんだけど、やっぱり再エネということに対する、原発のカウンターカルチャー

基金:それはあります。
K氏:それに対して如実に反応して、ネット社会で、動きながらパッシングに加担した人たちにとっては

佐藤:市長は動員掛けて賛成多数にしてしまうだろうと思っていたんですけど、動員掛けなかったですね

K氏:飯田(哲也)さんが居るということ、一人一人の名前をあげちゃって、だからどうなんだと、いうふうなことを書いている。そういう、先ほど発言したけど、ある漫画家であるとか、そういう人たちが、そういう処があったので、そこをどういうふうにきちんと裏も表も、公明正大にやってますよと木幡市長が言えれば、別になんの問題もない。

佐藤:基金さんも小泉・細川元総理も関わていて政治化してしまますよ。でも自然エネルギー基金ででは原発と再生エネルギーを対立させようとは思っていませんよね


基金思っていませんよ。しかし原発はもう、あれは時代遅れの、これからどれほどのお金が掛かるか、解決できない。これは絶対ノーですから。同時に私たちは分散型の自分たちのエネルギーを持とうということですから。それはそれぞれです。

佐藤:なにも問題が無かったのですが、市長の独断先行で、ぐじゃぐしゃですよね、それしか至らない
K氏:プロセスのとりかたが非常に稚拙だったと
基金:まあそういう事だ、でもやっぱり市長になったばっかりだし、デリケートだった。
k氏:成果をあげたかっただろうとは思いますよね。

基金:(基金では)市役所との折衝をやってたんだけど、彼は・・
佐藤:新市長が孤立している感じが出てしまいましたかね、終わります。どうもありがとうございました