早稲田大学
ジャーナリズム研究所

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 W ドキュメンタリーカフェ (通称 Wasedocu)

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Wasedocuフェス2016
 
  Wasedocuフェス2016を開催します。

     「ドキュメンタリーが語る原発と戦争

日時:2016年6月30日(木)〜7月3日(日)
場所:早稲田小劇場どらま館

4日連続で、映画・テレビドキュメンタリー作品の上映とトークを行います。 詳しくはチラシをご覧ください。

  
 
  


Wasedocuフェス2016特別試写会  メールでの事前申込制です!
締め切り:2016年6月20日(月)18時
ドキュメンタリー映画『クワイ河に虹をかけた男』特別試写会(20名募集)のお知らせ

2016年8月下旬 ポレポレ東中野 公開
『クワイ河に虹をかけた男』特別試写会とトーク
2016年/瀬戸内海放送/監督満田康弘/119分予定/配給きろくびと
たった一人の戦後処理
アジア太平洋戦争で、旧日本軍が建設した泰緬鉄道。
その「死の鉄道」の贖罪と和解に生涯を捧げた永瀬隆。彼の晩年を約20年間にわたって取材し続けた地元放送記者の記録である。

  

物語
 1942年7月、旧日本軍はタイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の建設に着手した。ビルマ・インド方面への陸上補給路を確保するのが目的である。建設工事にはイギリス・オーストラリア・オランダなどの連合国捕虜6万人余と25万人以上の現地アジア人労務者を動員。20世紀初頭にイギリスが「10年はかかる」として断念した415kmのルートをわずか1年3カ月余りで完成させた。だが、食糧・薬品不足の中の長時間労働に加え、コレラ、赤痢などの伝染病が蔓延。捕虜約1万3千人、労務者推定数万人の犠牲を出した。
 永瀬隆さんは陸軍通訳としてタイ側の鉄道建設の拠点カンチャナブリ憲兵分隊に勤務。戦後まもなく連合軍が派遣した墓地捜索隊に同行し、悲劇の全容を目の当たりにする。この経験が永瀬さんを鉄道建設の犠牲者の慰霊に駆り立てた。一般日本人の海外渡航が自由化された1964年以来、妻の佳子さんと二人三脚で巡礼を開始。タイ訪問は生涯で135回を数えた。1976年にはクワイ河鉄橋で元捕虜と旧日本軍関係者の和解の再会を成功させ、旧連合国でもその名を知られる存在となった。
 もうひとつの活動の柱はタイへの恩返しだ。終戦後、タイ政府は復員する12万人の日本軍将兵全員に飯ごう1杯の米と中蓋1杯の砂糖を支給してくれた。連合軍側に内密に施された恩義に報いるため、1965年から自宅にタイ人留学生を受け入れ。1986年にはクワイ河平和基金を設立。学生に奨学金を贈り続けた。
 本作品では1994年2月の永瀬さん82回目のタイ巡礼を皮切りに永瀬さんの活動を追う。永瀬さんが元捕虜や元アジア人労務者、タイの元留学生や奨学生と築いた絆。戦後処理を放置してきた日本政府への怒り。戦中派としての複雑な心情と次世代へのメッセージ。様々な葛藤を抱えながらたどり着いた長い旅路の果てに永瀬さんが見たものとは。

■日時:2016年7月1日(金)
14:30開場/15:00上映開始/17:00トーク/17:30終了予定
■場所:早稲田小劇場どらま館(定員60席)  http://www.waseda.jp/student/dramakan/

■トークゲスト(予定) 満田康弘(本作監督)

■応募方法
1 件名は、「特別試写会申込」と記入。
2 本文に参加者の氏名(氏名の読み)を記入の上、下記のメールアドレス宛へ送信ください。
 swf2016☆japandocs.org (☆=@)
メールで受信後、受付確認のメールを差し上げます。
締め切り:2016年6月20日(月)18時
参加者へは2016年6月23日(火)中までにメールでお知らせします。
応募多数の場合は抽選とし、当選者のみにお知らせします。

『クワイ河に虹をかけた男』
監督:満田康弘|撮影:山田寛、永澤英人|編集:吉永順平|MA:木村信博
CG:森有香|音楽:三好麻友|語り:森田恵子|題字:黒田圭生|プロデューサー:溝内靖晃、黒田雄二
制作・著作:瀬戸内海放送|配給:きろくびと
2016年|日本|16:9|119分予定

主催:早稲田大学ジャーナリズム研究所 http://www.hanadataz.jp
協力:JAPANDOCS ジャパンドックス http://japandocs.org/
配給:きろくびと http://www.kiroku-bito.com/
取材受付 きろく info☆kiroku-bito.com (☆=@)
問合せ:docs☆japandocs.org (☆=@)

Wasedocu 4
                                     (当日のレポートを読む
メールでの事前申込制です!     
ドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』先行試写会(30名募集)のお知らせ

2016年1月2日(土)ポレポレ東中野 公開
ドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』 先行試写会とトーク
2015年/東海テレビ/プロデューサー阿武野勝彦/監督土方宏史/96分/配給協力・宣伝東風 http://www.893-kenpou.com/

暴力団対策法から20年、 さらに暴力団排除条例(暴排条例)が全国で施行され、暴力団の構成員は全国で6万人を割った。この3年で2万人が組織を離脱。

一体、暴力団に何が起きているのか。その社会的意味は何か。根絶しようとする対象が、いかなるものかを知っておく必要があるはずだ。だが現実は、警察官ですら親密な交際を疑われることを恐れ、ヤクザの内情を把握できないという奇妙な構図が出来上がっている。テレビや新聞も、ヤクザを取材しなくなって久しい。「反社会的勢力」とラベリングをして距離を置いているうちに、多様な視点を失い、「社会」の側からしかモノが見られなくなっているのではないか。
そんな中、大阪の指定暴力団「二代目東組二代目清勇会」にキャメラが入った。追い詰められるヤクザから見える社会。「無菌化」するこの国の行方とは。ヤクザと人権をめぐる、東海テレビの劇場公開ドキュメンタリー第8作。

■日時:2015年11月15日(日)13:30開場/14:00上映開始/15:50トーク/17:00終了予定
■場所:早稲田大学小野記念講堂(27号館小野梓記念館地下2階)
 http://www.wasedabunka.jp/about/access
■トークゲスト(予定)
 安田好弘(弁護士)宮崎学(評論家、ノンフクション作家)
 阿武野勝彦(本作プロデューサー)土方宏史(本作監督)

■応募方法
1 件名は、「ヤクザと憲法先行試写会申込」と記入。
2 本文に参加者の氏名(氏名の読み)を記入の上、下記のメールアドレス宛へ送信ください。
*1件のメールに付き、1名のお申し込みです。

smw151115☆japandocs.org (☆=@)
メールで受信後、受付確認のメールを差し上げます。
締め切り:2015年11月07日(土)18時
参加者へは2015年11月10日(火)中までにメールでお知らせします。
応募多数の場合は抽選とし、当選者のみにお知らせします。

『ヤクザと憲法』
監督:土方宏史 プロデューサー:阿武野勝彦
音楽:村井秀清 音楽プロデューサー:岡田こずえ 撮影:中根芳樹 音声:野瀬貴弘 オーサリング:山口幹生 TK:河合舞 音響効果:久保田吉根 CG:松井裕哉 編集:山本哲二
法律監修:安田好弘 映像協力:関西テレビ
製作・配給:東海テレビ放送 配給協力・宣伝:東風
2015年|96分|HD|16:9|日本

主催:早稲田大学ジャーナリズム研究所

  

  

Wasedocu 3

2015年10月1日18時に開催します。上映作品はNHK-ETV特集『薬禍の歳月ーサリドマイド事件・50年』です。本年度の放送文化基金賞テレビドキュメンタリー部門最優秀賞と演出賞を受賞しました。  (当日のレポートを読む

Wasedocu 3 開催!
Wドキュメンタリーカフェ 終わらない薬害を考える
2015年10月1日(木)18時から20時30分(開場17時45分)
早稲田大学小野記念講堂
参加費無料(事前申し込み不要)どなたでも参加できます

■テレビドキュメンタリー作品の上映とトーク
ETV特集『薬禍の歳月−サリドマイド事件・50年』(2015年/NHK/ディレクター石原大史)

■トークゲスト
 増山ゆかり(サリドマイド被害者、『薬禍の歳月』出演者)
 石原大史(『薬禍の歳月』ディレクター)
 
■作品内容
第41回放送文化基金賞(2015年)テレビドキュメンタリー部門最優秀賞
妊婦が服用した薬によって、子どもたちに重い障害を負わせた「サリドマイド薬害事件」。全国で300人を超える子どもたちが被害者と認められた。事件を巡る裁判は、10年争った末、国と製薬会社が責任を認め和解に至った。しかし、和解は事件の終わりではなかった。和解当時、子どもだった被害者は50代になり、これまでにない体の異変に襲われている。目に見える奇形に留まらない内臓や骨などの異常や、無理な体の使用による二次障害の多発など、和解当時には明らかでなかった障害が、国の調査によって判明したのである。終わらぬ被害の存在を前に、被害者は、再び事件と向き合おうとしている。被害者は、薬害を背負った人生をどう生きてきたのか。そして、その傷は償うことが出来るのか。今、被害者が自らの言葉で、これまで伏せられてきた「薬禍の歳月」を語り始めた。
 
■トークゲスト紹介
増山ゆかり(ますやま・ゆかり)
1963年北海道生まれ。ドイツでサリドマイド剤の出荷停止が決まった2年後に生まれるが、母がサリドマイド剤を服用。生後まもなく両腕の欠損と心臓の異常のため、北海道から東京の施設(世田谷、板橋など)へ。10歳で心臓の病が落ち着き、北海道の家族の元に帰る。高校卒業後、自立をめざし上京。漢方薬輸入販売会社勤務、カリフォルニア大学バークレー校留学、アジア経済研究所勤務などを経て、全国薬害被害者団体連絡協議会、薬害オンブズパースン会議メンバー。ライフワークとして、障害がある人のための料理教室を開いている。現在、公益財団法人いしずえ(サリドマイド福祉センター)の常務理事。

石原大史(いしはら・ひろし)
1978年福島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修了。2003年ディレクターとしてNHK入局。長崎放送局を経て現在、制作局ETV特集班。主な番組にETV特集『さよならを言う前に−我が子の脳死と向きあった家族』(10年)、ETV特集『枯葉剤の傷跡を見つめて−次世代からの問いかけ』(10年ギャラクシー賞優秀賞)、ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図』シリーズ(11年から 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、芸術祭大賞ほか)、ETV特集『飯舘村一年−人間と放射能の記録』(12年)、NHKスペシャル『空白の初期被ばく』(13年JCJ賞)、ETV特集『毒と命−カネミ油症母と子の記録』(13年)。共著に『ホットスポット−ネットワークでつくる放射能汚染地図』(講談社)。本作で第41回放送文化基金賞(15年)演出賞受賞。

2015年|90分|語り:渡邊佐和子|撮影:角文夫|映像技術:一瀬賢司|音声:正井淳之 小川 一登|音響効果:日下英介|編集:高橋慶太 吉岡雅春|コーディネーター:ペティーナ・コバヤシ|ディレクター:石原大史|制作統括:鶴谷邦顕 田波宏視|制作: NHK

■Wドキュメンタリーカフェ
早稲田大学ジャーナリズム研究所では、ドキュメンタリー作品の上映会を定期的に実施しています。 映画、テレビの優れたドキュメンタリー作品をとおして、今の日本を、世界を、考えます。

■チラシデザイン:鈴木規子

主催:早稲田大学ジャーナリズム研究所 www.hanadataz.jp
協力:JapanDocsジャパンドックス
japandocs.org  facebook.com/japandocs
問い合わせ先:早稲田大学ジャーナリズム研究所

   
  

Wasedocu2
            (当日のレポートを読む) 

第2回
  ドキュメンタリー映画天皇と軍隊』先行試写会(30名募集)のお知らせ

一般参加者はメールでの申込制です!
 
『天皇と軍隊』 先行試写会&トーク
原題:Le Japon, l’Empereur et l’Armee
2009年/制作フランス/監督渡辺謙一/90分/配給きろくびと
http://www.kiroku-bito.com/article1&9/
天皇制、戦争放棄、靖国、東京裁判、自衛隊、日米安保……、 日本の戦後史で議論され続ける問題に、貴重なアーカイブ映像とインタビューでストレートに切り込んだ異色作。2015年8月8日(土)ポレポレ東中野で緊急公開されるのに先立って、先行試写会&トークを行います。

■日時:2015年7月29日(水)18:00開場 18:30上映 20:30終了予定
■場所:早稲田大学早稲田キャンパス(参加者へ別途お知らせ)
■トークゲスト
   金平茂紀(TBSテレビ 記者・キャスター)
   渡辺謙一(『天皇と軍隊』監督)
■応募方法
1 件名は、「天皇と軍隊先行試写会申込」と記入。
2 本文に参加者の氏名(氏名の読み)を記入の上、下記のメールアドレス宛へ送信ください。
*1件のメールに付き、1名のお申し込みです。
swj150729〓japandocs.org  〓→@ へ変換ください。 メールで受信後、受付確認のメールを差し上げます。
締め切り:2015年7月17日(金)19時(日本時間)
参加者へは2015年7月22日(水)中までにメールで詳細をお知らせします。
応募多数の場合は抽選とし、当選者のみにお知らせします。

主催:早稲田大学ジャーナリズム研究所
協力:JAPANDOCS ジャパンドックス
配給:きろくびと http://www.kiroku-bito.com/
問い合わせ先:早稲田大学ジャーナリズム研究所
hanada〓waseda.jp
〓→@ へ変換ください。

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Wasedocu 1                            (当日のレポートを読む)  

第1回 「沖縄戦70年 テレビは何を伝えたか」   

○日 時:2015年6月24日(水)18時30分から21時(開場18時15分)
○場 所:早稲田大学14号館5階501教室
○参加費無料(事前申し込み不要)どなたでも参加できます

●テレビドキュメンタリー作品の上映とトーク
特集ドキュメンタリー『沖縄の勲章』(1969年/NHK/D平尾浩一/59分)
NNNドキュメント『ひめゆり戦史?いま問う国家と教育』(1979年/NTV/D森口豁/49分)
■トークゲスト
 森口豁(沖縄を語る一人の会、ジャーナリスト)
 七沢潔(放送文化研究所上級研究員)

■上映作品 
特集ドキュメンタリー『沖縄の勲章』(1969年/NHK/ディレクター平尾浩一/59分)
本土復帰以前、最も早く沖縄戦を描いたテレビ作品。沖縄戦の犠牲者に日本政府が勲章を授与するための準備として、琉球政府援護課が行なった聞き取り調査に同行取材、日本兵に退避していた壕を追い出された家族、一家全滅した家族など、戦争の生々しい傷跡が浮かび上がる。地上戦に住民が巻き込まれた沖縄では、戦死した住民に「一般戦闘協力者」として例外的に勲章が与えられた。しかしラストシーン、炎天下の村の集会所で勲章の授与をまつ遺族の顔には、複雑な表情が……。

NNNドキュメント'79『ひめゆり戦史?いま問う国家と教育』(1979年/NTV/ディレクター森口豁/49分)
沖縄戦で傷病兵の看護を命じられ、211名もの女生徒が戦死した「ひめゆり学徒隊」。その生存者たちが、戦後34年たって行なわれた「卒業式」を契機にはじめて証言した。それは、友人たちの惨たらしい死や日本兵の醜さを伝えるリアルな戦場の姿だった。「わずか15歳から20歳に満たない幼い少女たちがなぜ戦争に駆り立てられていったのか。いったい何が、誰が彼女たちを戦場に引き込んでいったのか」制作者は教師や大人たちの責任を追及してゆく。

■トークゲスト紹介 
森口豁(もりぐち・かつ)
1937年東京都生まれ。玉川大学文学部中退。1959年、22歳で米軍統治下の沖縄に渡り、琉球新報社会部記者、日本テレビ沖縄特派員、同テレビ報道ドキュメンタリーのディレクターなどを経てフリーのジャーナリストに。主なテレビ作品にノンフィクション劇場「乾いた沖縄」、同「沖縄の十八歳」、NNNドキュメント「一幕一場?沖縄人類館」、同「島分け?沖縄鳩間島哀史」ほか、沖縄をテーマに30本近くのドキュメンタリー作品を制作。著書に『復帰願望?昭和の中のオキナワ・森口豁ドキュメンタリー作品集』(海風社)、『だれも沖縄を知らない?27の島の物語』(筑摩書房)。共著に『シリーズ 日本のドキュメンタリー・第3巻 生活・文化編』(岩波書店)など。

七沢潔(ななさわ・きよし)
1957年静岡県生まれ。1981年早稲田大学政冶経済学部卒業、ディレクターとしてNHK入局。沖縄や原発、イスラム世界をテーマに多数のドキュメンタリー作品を制作。2004年に放送文化研究所へ異動、現在上級研究員。主な作品にNHK特集「放射能食糧汚染?チェルノブイリ・2年目の秋」、ドキュメンタリー’90「軍用地返還というけれど?米軍新戦略に揺れる沖縄」、NHKスペシャル「シリーズ イスラム潮流」、ETVスペシャル「貘さんを知っていますか??詩人・山之口貘の軌跡」、ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図?福島原発事故から2か月」(文化庁芸術祭大賞など)。論文に「記録された沖縄の“本土復帰”」(『放送メディア研究』2011)、著書に『原発事故を問う?チェルノブイリから、もんじゅへ』(岩波新書)、共著に『ホットスポット?ネットワークでつくる放射能汚染地図』(講談社)など。

 

  (当日のレポートを読む