「Fukushima Gofuku Remains」     (2023年6月21日) 


辻琢磨さんの置きみやげ



辻さんのFB投稿で植田実さんにmy建築設計手法の一部(田舎設計者を演じる)が暴かれていたか?のように批評されたことを思い出す機会になりました。(すっかり忘れていた)

あの特集で東京三多摩地区の焼却灰置き場とセーラームーン城・・・・夢にでたメビウスの帯とDNA2重螺旋を持ちアニメのキャラたちの自邸案です。1991年に2ケ月強制入院させられたことがあって、暇潰しに病院のベットで主な部位は手づくりした・・・・・・写真は撮ったけど、模型捨てなければよかった・・・・それらを掲載。「真上から見た写真を表紙に押した」と植田さんは後に我が家に来てぼそりと語っていました。その時の植田さんのお土産は『イバラード物語』井上直久著第三版でした。どちらもなるほど幻想文学好きの植田さんならの発想の言葉と土産だなと思いました。植田実さんを2度我が家に「建築あそび」講師としてお招きし、記録は公開しています。千万家の参加者は大勢だったのですが、2度目は『10+1』で編集者してた斎藤歩だんだけもありました。

特集時に語らなかったことがありました。

福島県県北広域下水道の新築によって起こる諸問題を調査し、若い朝日新聞の記者(各務滋さん)に取材してもらい「水を洗う」というタイトルで連載記事に仕立ててもらったことです。建築と関係ないので誰にも語っていませんでした。琵琶湖の汚染が甚だしい時期で、個別合併浄化槽の普及活動をしていた藤井詢子代表の琵琶湖生協にも行き聞き取り、大阪市民の発がん率が高いということで、淀川水系の問題も調査しするため本間都さんを講師に呼んで語りあったり。大阪市は河川の汚れを何とかしようとして、淀川と神崎川を使い分けして排水を大阪湾に放流しているのですが発がん者数の多さの原因を追求していた代表者が本間さんでした。下水道とそれを浄化して再び下流域の人々が呑む、そういう飲料水が引き起こす健康問題に関するる調査して紙面に書くという行為です。現在は、PFOAといってダイキンが淀川に垂れ流した物質のため、領域住民がPFOAを体内蓄積していることを、花田達朗先生と仲間たちがTansaで暴いています。

山紫水明の国、日本が近代化によってゴミあるいは毒水を国民に呑ませている、その問題に対して警鐘を鳴らし続けているわけです。

福一の原発事故現場に入るとわかることですが、汚染水問題も核汚染ゴミ処分問題も、建築物とタンクも届けてなし問題もあったことを確認して「護福まち計画」のベクトルが間違ってはいないと確認しましたし、40年間過去に活動していた、あの動機と熱情が,ふたたび脳内で合成され、勝手に「護福まち計画」となっていたんだな・・・と、気づきました。

本当の俺の設計本質を暴く問いを植田さん以外の者に浴びせられたことがなかったから、自分の体内から置きる動機について忘れていいたのだな・・・と思いました。模型はだいぶん捨ててしまったのですがゴミや水に関連するスライドはあるはずなので「護福まち計画」を描き終えたら、俺様の設計手法を書き残すのも・・・冥途の土産になるのでは?・・と考え始めました。これは辻さん行動と問いが産む他者の副産物です。

貴重な時間を割いて来福ありがとうございました。