「Fukushima Gofuku Remains」  乾式キャスクと保管庫について     (2023年5月10日〜) 

出典HP               
経済産業省 資源エネルギー庁HP 要約WEB頁 作成:佐藤敏宏           
不信を知らせるサイト   
使用済燃料 ウランの量で19,000トン
資源エネルギー庁WEBサイト|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)



■ 貯蔵庫(保管庫のイメージ図)
貯蔵はあくまで一時的なもの 2021年度上期に 六ヶ所再処理工場が竣工


■使用済み燃料


燃料棒 - Wikipedia   燃料集合体 - Wikipedia  

BWR チャンネルボックス本体の長さは約4.2m、幅は約14cmであり、燃料棒の長さは約3.7m
PWRの燃料集合体 全体の長さは約4m、幅は214mm

使用済の核燃料を陸上で安全に保管する「乾式貯蔵」とは?

原子力発電所で発電のために使われたウラン燃料は、使い終わって「使用済燃料」になると、再処理されるまでの間、全国の原子力発電所の敷地(サイト)内や中間貯蔵施設で一時的に貯蔵されます。現在貯蔵されている使用済燃料の量は、ウランの量で約19,000トン。これらを安全に管理するために・・・・・「乾式貯蔵」の方法・・。

茨城県にある東海第二発電所の乾式キャスク


湿式貯蔵」とは、燃料プールで水を循環させながら使用済燃料を冷却して保管する方法で、日本のすべての原子力発電所で採用
湿式貯蔵」によって十分に冷えた使用済燃料を「乾式キャスク」:金属製の頑丈な容器に収納し、空気の自然対流によって冷却する方法 東海第二発電所では、7年以上冷却した使用済燃料を乾式キャスクに入れることに

1)余熱を取る

原子炉から取り出したばかりの使用済燃料は、放射線量が高く余熱も残っているため、
そのまま乾式キャスクに収納することができない。

まずは使用済燃料プールの水で十分に冷やすことが必要

2)事例

東海第二発電所では、7年以上冷却した使用済燃料を乾式キャスクに入れる

乾式キャスクに入れた状態では、
容器の外側の温度は40〜50℃前後。熱めの温泉くらいの温度。空気の循環で冷やすことが十分可能だ。

(両者の違い)湿式→電気を使って水を循環させる。乾式→水や電気を使用せずに貯蔵。乾式は比較的維持管理しやすい方法だと言える。

乾式キャスクの4つの機能


1. 放射性物質を閉じ込める
  ……二重の蓋で密閉し、キャスク内部の圧力を大気圧より低くすることで、放射性物質の漏れを防止する


2. 放射線をさえぎる

  ……ガンマ線と中性子線の遮へい層により、放射線を約100万分の1まで減衰させる

3. 臨界を防ぐ
  ……仕切り板によって、核分裂の連鎖反応を防止する

4. 熱を取り除く
  ……電熱フィンによって、発生する熱を乾式キャスク表面に伝え、外気で冷却する

乾式キャスク外部の放射線量は、人が近づいたりキャスクの外側に触れたりしても問題のない状態に保たれてる。

■耐久性


冷却が済んだ使用済み燃料をキャスクに入れる保管庫に設置するあらましの手順

@厳しい試験に合格た空のキャスクは専用台車で原子炉建屋へ

A使用済燃料プール内にある「キャスクピット」に設置する

B放射性物質がつかないよう、キャスクの外側を養生シートで保護

Cプール内の使用済燃料を、水中でキャスクの中へと移す

Dキャスクを気中に吊り上げる

E蓋のボルトを締める。

Fキャスク内から水を抜く。

G真空乾燥しヘリウムを封入。

H気密漏えい検査をおこなう。

I「貯蔵エリア」へと移送。

@→

A→


C→



何本入るのか?

E→

I貯蔵庫エリアへ

■貯蔵庫 保管庫内部のあらまし(下図参照)。 ワンセルが54m×21m 高さ21 と分る

サイト内の専用の貯蔵施設にある。現在稼働している東海第二発電所の場合、貯蔵施設は、20m下の岩盤まで直径約80pの鋼管杭を多数打ち込む。耐震性に配慮した構造。キャスクも床にボルトで固定。仮に巨大地震が起き天井クレーンなどがキャスクの上に落ちてくることがあったとしても、安全機能を失わない、頑丈さ。


■サイト内における貯蔵はあくまで一時的なもの。使用済燃料が永遠にサイト内に貯蔵されるわけではない中間貯蔵は、使用済燃料を再処理するという方針を前提におこなわれている。2021年度上期には六ヶ所再処理工場が竣工される予定。

これによりこれまで貯蔵されてきた使用済燃料が国内で再処理できるようになり、高レベル放射性廃棄物の量を減らす、高レベル放射性廃棄物の有害さ(放射能レベル)の度合いを低くする、資源を有効利用するといったメリットがある核燃料サイクルが進展する・・・。



日本の核燃料サイクルの現状 (2019-11-27現在)

使用済燃料の再処理をフランスやイギリスなどでおこなってきました。今後、日本国内でこの再処理を本格的におこなうことができるよう、「六ヶ所再処理工場」を建設中


(貯蔵量と余裕年数)

■県廃炉安全対策課に開示申請要

・福一については表記が無い。
 1〜4号炉
 5,6号炉

・福二は量が明記無し。

・余裕年数も明記無し。

余裕年数 (福一、福二とも明記されていない)

※廃炉を除いた全ての炉が一斉に稼働したと仮定し、16ヶ月毎に燃料を取り替え、敷地外に搬出しなかった場合に、管理容量までの余裕がなくなるまでをそれぞれ一定の前提を置いて試算した年数。貯蔵量は2019年9月30日時点の数値・・・。