寺田真理子さん と 建築あそび 記録 2003-10-04 
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 学生時代01 SD編集 01
  NAI010203040506  2部オランダでの生活 

オランダ建築博物館とは 02

 次に、オランダ建築博物館というのはどういう所なのかを話したいと思います。オランダから帰国してから、最近、大学の建築学科の課題で、建築博物館というテーマで出される学校もあって「建築博物館での経験を話してほしい」と言われ 時々レクチャーしています。その時の話のためにまとめた建築博物館の写真がありますので、それを見ていただきたいと思います。

 オランダ建築博物館は、ロッテルダム中央駅から南に降りたところにあって、歩くと10分から15分かかるんですけど、だいたいトラムで5分ぐらいでの所です。建築博物館建設のための国際コンペが1988年にあって、最終的にはオランダのマーストリヒトの建築家で、ヨー・クーネンがコンペを勝ち取って出来た建物です。

博物館は、1000平米ぐらい大きな展示ホールを中心に、その上にもう少し規模の小さなものが3種類ぐらいあって、構成されています。大ホールの入り口は地下の部分で、大体9mぐらい、3層分ぐらいの吹き抜けがあります。

3階には大きな図書室があって、一般の人達にも開放されている。4階・5階部分がオフィス・スペースなんですが、そこにはキュレーターとか、経理の人とか、館長・副館長のスペース、「コミュニケーション」と言って展覧会をPRする人たちもいます。そのほかエディケーション、子供たちに「建築」の面白さを教えている人達がいます。


このオランダ建築博物館の特徴というのは、この建物の骨格をつくっている長いブーメランのような形をしている、「建築アーカイブがある」こと。そこには、18-19世紀における、オランダの重要な歴史的建築物の建築図面とか写真とか、あるいは最近の重要なコンペディションの模型を保管しているところなんです。

そういう物を絶えず補修しながら保管している。アーカイブは、一般に公開されているものではなく、関係者しか基本的には見られない所なんです。

アーカイブの外観です。そばには、車道があって自転車道路が通っています。
アーカイブ下の長い通路では、光のイルミネーションを仕掛けてあって、普段ツマラナイ無味乾燥な通路が、夜になると結構楽しい雰囲気になる。





池に面して、「カフェ・クーネン」というヨー・クーネンといの名前をとったカフェがあります。そこでは食事も出来るような感じで、誰かお客様が来た場合はここで食べたりしていました。裏側には、ロッテルダム行かれた人はご存じかもしれないですけど、ボイマンスという近代美術館があって、その隣向こうには、レム・コールハースが設計したクンストハルがあります。クンストハルは、なかなかいい建築です


1階のエントランス・フロアには、本屋さんがあって、またその下に、以前は「アーキセンター」というインフォメーション・センターのようなものがありました。そこでは、オランダ建築の例えばロッテルダムの大建築ガイドツアーをコーディネーションしてくれたりとか・・建築を知りたいときの情報を教えてくれるというようなところ日本もそういうところがあるといいですよね




これが建築博物館の平面図です。全体の建築のボリュームに対して、これだけのアーカイブがあるとお分かりですよね。基本的にはギャラリー部分が正方形に近い形であります。真ん中の長方形の部分がオフィス部分とエントランス部分そしてギャラリーに入る入り口。






 これが一階のエントランス部分ですね。受付があって、荷物置き場があって、そして奥にブックショップがある。






二階部分にはバルコニー・ホールという、中くらいのホールがあります。この階の反対側のギャラリーでは、オランダの近現代建築の常設展が行われています。オランダ建築史みたいなものが見れます。







三階には図書室とアーカイブがあります。図書室では、建築に関する色々な雑誌や書籍がたくさんあります。アーカイブには、基本的には図書室からしかアクセスできません。またアーカイブを管理する人達のためのオフィスもここにあります。




これがブックショップのあたりです。さっきお話した種田さんの展覧会は、このブックショップの手前でやっていたんです。窓際は、吹き抜けになっていてカフェが見えます。








 

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