石川初と建築あそび

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＨＯＭＥ　
２００４年３月２７日　　石川　初（はじめ）さん　と建築あそび記録　　　

お仕事　　ＧＰＳ　　造園　造花　枝垂れ飾り　　庭が生まれる　　都営スタイル　

私性のために　　我が家の庭

★★　造花　★★

　　　　　　　　　　　　　

ぱっと見て違和感を感じるというか・・自然ってなんだろうみたいなことを、半ば真面目に考えさせる一つにこういう造花というかフェークの植物があります。

僕は造花にもシンパシーを感じてしまうのは、造花を植える人というか、こういうモノを思わず使う人が緑や自然に期待するものが、戯画的に誇張されて反映されて、逆に自然を映し出す鏡みたいに成っている気がするんですね。

　　　　　　　　　

これは幹だけは本物の木なんですけど、こういう所はぺらぺらなプラスチックを使っていて、足下にわざわざこの・・プラスチックのこういうモノを使っていて・・

会場　笑い

どう見ても破綻しているにも関わらず、足下が緑のところから木が立っているみたいに見せたい。その心意気みたいなのに　僕はつい感じちゃったりするんですけど。

　　　　　　　　　　　　

　

これなんかは最近よくあるパターンなんですが、道路工事の時に・・「道路工事してごめんなさい」という、（吹き出す）「花でも見てください」みたいな・・花がある意味・・ここで花　生やすのはメンテナンスも大変だし、ただ工事中の風景を緩和するものとして、造花が選ばれているといところに興味を抱いてしまうです

　　　　　　　　　　　

　
　　　　これはｍドナルドの・・

　　　　　　　　　　

　
これは○成○島建設と工事共同企業体とうスポンサーの名前まで入っている造花です。これも地下鉄の工事ですんので薔薇が・・

　　　　　　　　　　　　　　

　　
これは日比谷だったか霞ヶ関だったかな、壁一杯に蔦の絵が貼ってある
　　　　　　　　　　　　　　　

ここで電話していると・・
会場　爆笑
実無味乾燥な地下に、潤いや爽やかさというときにこういうモノが選ばれるという・そこに一寸考えさせられてしまいます。

　　　　　　　　　　　　　　　

これはよーく出来たアレンジですけど、観音様の足下にあったんですけど。これは赤坂で造花なんですね。造花にも色々と種類があって、こういうふうに切り花状態になっているものというものは、切り花っていうのは非常に短命なので、水をしょっちゅう入れ替えたりとか、「新しく花を差したりした、状態です」ということを擬態している。
つまりここは頻繁に手入れしている人が居ますよというサインになっている訳ですね。

　　　　　　　　

パチンコ屋の店先というのは絶対に切り花なんですね。というのは・・パチンコ屋さんというのは新装開店し続けて　新しいものを入れている　というのを外に向かったアピールしなくちゃいけないので、パチンコ屋に使われる花というのは必ず切り花から選ばれている。

　　　　　　　　

最近赤坂に鉢植えに！花を飾っているパチンコ屋出現して、これは造花の図像学的には間違っている

佐藤　笑う

僕はこのパチンコ屋の将来が心配です・・

　　　　　　　　　

　

これは造花ではないんですけど、京都で見付けたんでけど・

佐藤　笑う
　　　　　　　　　　

なんか全体をペンキ塗って目地だけ書いて・・あえてレンガ壁ふうに
会場　爆笑
これはディテールですね・こいう所ディテールですね。こいう所　芸が細かいなと
こえは植物に関係なかったですけど

　　　　　　　　　　　　

造花のように造園でよく使われる素材で擬木というものがありまして、プラスティクとかコンクリートとかで自然の丸太のふりをしている。擬木系にも非常に興味があって
　　　　　　　　　　　　

佐藤　笑う
これは焼津で見付けたんですけど、大きい擬木のトイレです。それで

　　　　　　　　　　

中をくり抜いた所から入るようになっていまして、こういう手洗のところも全部木目が切ってあって、だけどここが中心になって一寸破綻している・・

会場　笑い

　　　　　　　　　　　

これはこういうモノを専門に作る業者さんがいて、カタログの写真なんですけども・・もうちょっと部屋数の多いやつもある。
　　　　
　　　　　　　　　　　

　これは激しいですね。手すりとかに蔦の絡まっているやつとか・・

　　　　　　　　　　　

　これは擬木を使っているんだけど・・
佐藤　笑う
現地で多分サイズが・・このスパン間違えて、柱をこっちに来ちゃって、職人さんがやむなくモルタルでこうした。
会場　笑い
こーはいかねーだろう・・
会場　爆笑

こういう破綻したところがけっこう好きで・・

　　　　　　　　　　　

造花とうのは植物が出現しそうもないところに出て来るんですね。なぜその植物の種類が選ばれたとか、そういうことを考えるのには非常に面白い、ものを僕はいつも感じています

　　　　　　　　　　　　

　

これなんかダウンライトのここに蔦の造花をからませて木漏れ日状態になっているんですね。わりとこういう使い方を考えなかったんですけど

　　　　　　　　

これは品川区の荏原中延という所の住宅地にある、スナックなんですけど、店の前に造花があしらってあるんですね。よく見ると造花が剪定されている

会場　笑い

こういうふうに見ると、ぼくね～「自然ってなんだろう・・」って非常に色んなことを考えるんでね

　　　　　　

これは調布のＰコの前でいきなり桜が咲いたので、随分今年は早いな・・と思っていたら、実は欅の木なんですね。

会場　わらい

これは近くに寄ってもわかんなかった

　　　　　

一個一個こういうやつが結び付けられていて、全然下に花びらが落ちていないのを見て、「あぁそういえばコレ欅だったなー」と・・こういう手の込んだことが最近は・成されています。商業施設が一番過激というか面白いですね

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